今日はようさんとたまさんのリクエストで私の経歴を少し紹介。

東京にある大学の英文科を卒業して、初めて働いた会社はカルフォルニアの東京銀行でした。最初の6ヶ月は知らない事ばかりでお仕事は結構面白かったのですが、絶対に続かないと思いました。 理由は年末年始のお休みは12月25日と1月1日だけ。ってことはですね、12月24日も26日も出勤ってことですよ。そして12月31日も1月2日も出勤! 私こういうの、だめなんです。

そこでどうにか将来独立できる仕事はないか、色々考えたら、手先は器用だし、作る事は好きだし、そして自分の歯が作れる仕事、歯科技工士が向いているんじゃないかなあっと思い始めたら、これが私の天職に思え始めたのです。

学校を探すと、公立の学校がサンフランシスコに一校。 でもこれは遠すぎるからだめ。近くには私立の学校が1校。 私立は近いけど授業料が高い。高い授業料を払って本当に仕事に就けるのかって疑問が沸いたので、確認の為に歯科技工のラボを片っ端から電話したのです。そしてそこのボスに「この学校でお勉強したら、仕事を見つけるチャンスがありますか」と尋ねました。

そしたらですね〜、何と全員、「ダメだよ」の一言。つまり学校を出たからといって直ぐ使えるものでもないらしい。 学校を出ても、最初からトレーニングのし直しだそうです。

14件目に電話したところ、そこのボスが「XXデンタルラボでは夜クラスをしているから、そこに電話してみたら?」と言うのです。 頂いた電話番号にかけてみると、「うちは毎週木曜日の夜に無料のクラスをしているから、来てもいいよ。」というではありませんか! これなら、どっちに転んでも、損をする事はなし。それで早速、銀行の仕事が終わったら週に一度そこでお勉強をする事になりました。 銀行には極秘で。


初めて木曜日の夜行って見ると…。

なんと全員日本人のラボでした!(電話では全く分りませんでした)

クラスに通って一年目に、「うちで働いてみる?」と言われて即座にOK。それからなんと27年間歯科技工の仕事を続ける事になった次第です。私はそこで16年間働く事になったのですが、とても楽しい仲間が出来ました。

配達をしていた当時大学生だったDさん。ワックスを教えてあげたR君。 私と同時に産休を取ったWさん。メタルフィニッシュの仕事をしていた面食いのG君。不動産屋に転職したY君。今でもクリスマスには集合する仲間達です。

私はその後独立しましたが、忙しい時、GさんとWさんはパートでお手伝いして下さいました。
私が体を無理しないで続けてこれたのも、この大切な仲間のお陰です。