“ホットライン”として作られたLINE

LINEは、2011年3月の東日本大震災発生時にはまだこの世に存在していませんでした。まさに開発途中だったので、社員一同、「こういうときにこそ、大切な人と連絡を取ることができるサービスが必要だ」と強く感じ、3ヵ月後の6月にLINEを誕生させました。「既読」マークは、相手が緊急事態で返信すらできなくてもメッセージを読んだことが伝わるように、と付けた機能です。

大事なときの“ホットライン”としても使えるように、という想いを込めて、「LINE」はできあがりました。

こちらでは、災害などの緊急時に役立つLINEの機能・関連サービスをご紹介します。


緊急時に役立つLINEの機能


【1】安否を知らせる

電話回線がつながらない場合でも、インターネット回線がつながっていればLINEのトーク・タイムライン・無料通話は利用可能です。

■緊急連絡網として「グループトーク」を使う
LINEのトーク機能は、複数人で同時にメッセージの送受信をすることができます。

例えば、家族5人やご近所さん30人など、緊急時に協力する予定のメンバーでLINEのグループを作っておくと、いざというときの連絡網として便利です。すでに、一部の学校や地域では、LINEを保護者や家庭同士の連絡網としてご利用いただいています。
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また、相手がメッセージを読むと表示される「既読」の数で、全員から返事がなくても、50人中30人が読んだ、というような伝達具合もわかります。


■全員に現状を知らせる「ステータスメッセージ」
「ステータスメッセージ」は、「友だち」ページで自分の名前の横に表示されるメッセージのことで、LINEで友だちになっている人全員に、見てもらうことができます。
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今の自分の状況を、LINEの友だち全員に一度に知らせたい時は、この「ステータスメッセージ」や「タイムライン」を活用してみてくださいね。


【2】居場所を知らせる

■大事な情報は「アナウンス機能」でピン留め
トークの中に出てきた重要な情報は、「アナウンス」機能でトークルームの上部にメッセージを固定しておくと、トークルームで会話が流れてしまってもすぐに見つけることができます。
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相手が、トークルームを開けば常時メッセージが表示されますので、まだ既読がつかない相手へ避難場所や現在地などを知らせる際にもお使いいただけます。


■いざという時に使う情報は「ノート」に記録
緊急時の対応など、忘れてはいけない大切な情報は「ノート」機能に保管すると、いつでも見返すことができます。
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「ノート」は、各トーク画面上部のノートマークから、文章・画像・動画・位置情報などが投稿可能。
例えば、避難場所の位置情報を投稿しておけば、住所と地図の形式でいつでも見返すことができます。


■「ここはどこ!?」自分の居場所が分からなくても知らせることができる位置情報送信機能
LINEのトーク(メッセージ)で自分の居る場所の住所と地図を送ることができます。
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トーク画面の「+」マークから 「位置情報」を選ぶと地図が表示されます。スマートフォンのGPS機能をONにしていれば、自分の居場所が表示され、そのままトーク画面に送ることができます。



【3】緊急時の機能を使う

大規模災害が発生した際に届くLINEのメッセージから、自分の状況をタイムラインで知らせることができます。(※この機能は、大規模災害発生時のみ、LINEに自動で表示される機能です)

▼使い方
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1.「LINE」という名前の公式アカウントから対象ユーザーに自動でメッセージが届きます。メッセージ内の3つの選択肢から、自分の今の状況を選んでタップしてください。

2.タップした内容にあわせてタイムラインへの投稿入力画面が表示され、「投稿」ボタンを押せば投稿完了。 

3.LINEのタイムライン上で自分の無事や被害状況を知らせることができます。
 


以上、LINEの活用方法を一部ご紹介しました。

ここでご紹介している内容は下記からダウンロード可能です。印刷して学校や地域で配布をするなど、ご自由にご活用ください。
 
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災害は、いつ、どんなかたちで発生するか分かりません。家族みんなで話し合い、今回ご紹介したようなLINEの利用などを含め、いざというときに備えましょう。