本日10月22日、転職求人情報サービス「LINEキャリア」がオープンしました。

今回は「キャリアのしごと」と題して、LINEキャリアチームの姜兌勲(テフン)さんと三ツ井麻子さんに、LINEキャリアが目指す「転職の未来」や、一緒にはたらきたい人物像を聞きました。ともに転職経験者。サービスには、その経験が少なからず生かされているようです。

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姜 兌勲(かん てふん)
HRサービス事業部 マネージャー。新卒で韓国LG電子に入社し、海外向け新商品企画を担当。2007年に来日し、大手家電メーカーなどで新規事業企画、商品企画に携わる。2014年にLINE株式会社に入社。LINEバイト、LINEキャリアを立ち上げ、事業責任者を務める。LINEバイト株式会社、LENSA株式会社の取締役を兼務。

三ツ井 麻子(みつい あさこ)
HRサービス事業部 LINEキャリアチームに所属。2007年に新卒でディップ株式会社に入社し、求人情報サイトの営業を担当。2012年3月に退職し、株式会社マクロミルでの企画職、医療機関での秘書業務を経て、2018年5月にLINE株式会社に入社。現在は、LINEキャリアのサービス企画を担当。最近の悩みは、猫のいびきがうるさくて眠れないこと。

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熱量の高いトークをしてくれた2人。

サービス誕生は強烈な実体験から


――LINEキャリアは、転職の求人情報サービスです。2人ともLINEには転職して入社したんですよね。その経験が盛り込まれていたりするんですか?

テフン:そうですね。私はもともと韓国の家電メーカーに新卒で入って、液晶テレビの商品企画を担当していました。いま考えると、その仕事との出会いは、運命的だったと思います。自分がとてもフィットして、毎日生き生きしていました。

自分で新しい商品を企画して、オーナーシップを持ちながら、関連部署を巻き込み、開発、生産、リリースまでを行う。まだ経験が少ない自分にとって、幅広くてタフな仕事でもありましたが、自分の情熱でゼロからイチを生み出せる、幸せな仕事でした。

――その職場を離れて、次のステップに進もうと思ったのはなぜですか?

テフン:そのときの経験から、自分はオーナーシップを持って、新しい商品を世の中に生み出すこと、にとてもワクワクするんだなと感じまして、もっとビジネス全般を理解して、より大きなチャレンジがしたいと思って、来日してビジネススクールに入りました。でも、その後の転職で挫折を味わいました。天国から地獄に落ちたと思えるぐらいの気分でしたね(笑)。

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テフン:当時、まだ日本語がうまく話せなかったという問題もありましたが、韓国でやっていた仕事を100とすれば、20ぐらいのことしか任せてもらえませんでした。最初の仕事との“運命的”な出会いがあまりにも強烈で忘れられず、そのような出会いを求めて、新しい仕事へのチャレンジを続けました。それで5社目に入ったのがLINEです。この職場は、まさに天国です(笑)。

私が5社を渡り歩いて考えたのは、「人はなぜ仕事によって、こんなに日々の気持ちが変わるのか」ということです。仕事と自分がフィットできれば毎日が充実しますし、自分が光り輝きます。周りの人たちもポジティブな意味でそれに巻き込まれていく。

当たり前のことですが、人が幸せになる上で、日々の生活の中で多くを占める仕事は、すごく大事な要素ですね。私個人が経験したように、多くの人が運命的な仕事と出会い、仕事を通じて幸せになるキッカケをつくりたいと思って、LINEキャリアを立ち上げました。

人と仕事の運命的な出会いを


――LINEキャリアが目指しているのは、どんな世界なんでしょうか?

テフン:毎日たくさんの方が使っているLINEのようなプラットフォーマーの使命は、「人を幸せにすること」だと思います。これはプラットフォーマーだからこそ、できることだし、やるべきことですね。LINEキャリアで実現したい世界は、世の中の人たちが、自分にとって運命的な仕事と出会い、キャリアを通じて幸せになれる世界です。

LINEのプラットフォームとしての力を生かして、多くの人々が日常生活の中で自分のキャリアについて考えるキッカケを提供する。つまりは、一人ひとりにフィットした仕事に出会える場を提供して、幸せになってもらいたい、ということです。

今の日本では、キャリアに対する考え方が固いように感じます。ある調査によると、日本人の生涯平均転職回数は、2回に満たないそうです。アメリカでは約10回という話もあるくらいなので、それに比べると、ものすごく低いですよね。その一方で、職場に対する満足度が、世界でも下位の方だそうです。

――職場環境や仕事に満足していないのに、あまり転職を選ばないってことですか。

テフン:そうなんです。はたらいている人の全体像をピラミッドに見立てると、頂点に近い1~2割ぐらいの人たちは意思を持って転職します。自分のキャリアについて考え、模索している人たちとも言えます。

一方、我々が注目したいのは、残りの8~9割の人たちです。この中には、「仕事なんて、まあこんなもんだろう」とあきらめてしまっている人や、「転職は自分とは関係ない」と思っている人がたくさんいる。これは運命的な仕事との出会いを経験した身としても、すごくもったいないと思います。これこそ、LINEキャリアで変えたい世の中の課題です。

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――三ツ井さんは、企画担当の目線でどう考えていますか? LINEキャリアの目指すところについて。

三ツ井:テフンさんがおっしゃるように、運命的な仕事との出会いを生み出す場というのがまず大前提にあります。その上で、現状では“当たり前”だと思われている「転職に関するシステム」を変えていきたいですね。転職するためには履歴書を用意するところから始まって、企業研究をして、面接に行って、選考結果を待って……と、たくさんのステップがあります。

――たしかに、転職=大仕事というイメージですね。

三ツ井:そうなんですよ。面倒だから、一歩を踏み出せない人も多いと思うんです。私たちが模索しているのは、どうしたら既存の手間を省けるか、ということです。例えば、履歴書がLINEのトークで簡単に登録できたり、職務経歴を書かなくても気づけばレジュメができていたりするような機能の実装です。

企業の方との面接に関しても、カジュアルに「最初はLINEのトークでちょっとお話ししてみませんか」というのもいいですよね。とにかく、既存の転職のスタイルを変えていけるようなサービスにしたいです。

――「転職」をリデザインするってことですね。

三ツ井:そこを目指したいですね。ユーザーと企業の双方が変わっていくような話かもしれません。

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テフン:すごく大変なことのようですが、LINEには国内で月間7600万人のユーザーがいます。その方たちに、日々の生活の中で、自分のキャリアについて考えるキッカケを提供できると考えています。ランチを食べながら、あるいは通勤電車の中などで、ごく自然に。そして、運命的な仕事との出会いをあきらめている8~9割の人たちがチャレンジできる世界を作りたいです。

――そうしたら、世の中が変わりそうですね。

三ツ井:本当にそう思います(笑)。

テフン:人が運命的な仕事に出会うと、その人自身が幸せになるのはもちろんですが、社会的にも新しい価値を生み出せると思います。LINEキャリアのサービスは、個人や社会を変える価値がある。それを我々の手で作り出せることに、すごく興奮しています。

先ほどの「はたらく人のピラミッド」の例では、8~9割の人たちに、運命的な仕事と出会うキッカケを提供したいと話しました。実は、もう一つ「採用企業のピラミッド」というのもあるんです。

現状では、お金を使って求人広告を出せている企業は、全体の約1~2割程度しかなくて、多くの中小企業は、人材が欲しくても、その求人情報を大規模に発信するのが難しい状況なんです。

なので、LINEキャリアでは、この2つのピラミッドを塗り替えることで、たくさんの人と仕事の運命的な出会いが生まれ、社会的な価値を生み出していく世界を作ることに、本気でチャレンジしたいです。

採用面接で見る3つのポイント


――いまのチームは、どんな雰囲気ですか?

三ツ井:テフンさんが急ピッチで組織作りをしてくれたので、立ち上げから半年で23人のメンバーがそろいました。入社半年ぐらいの方が9割以上という本当に新しい部署です。それぞれがアツい思いを持って集まっていますので、誰も“やらされ仕事”をしていません。それから、実際に転職してきた人たちばかりなので、それぞれの経験がどんどんサービスに生かされていきます(笑)。

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テフン:私の転職経験も、LINEキャリアを立ち上げた理由に直結していますしね(笑)。我々は仲間を採用するときに、主に3つのポイントを見るようにしています。面接のときに、この3つがフィットすると、LINEキャリアの職場は、天国になる可能性が高いです、と伝えています(笑)。

1つ目は「思い」です。何かに対して強く課題を感じて、自らリーダーシップをとってその課題を解決したい、という強烈な思いを持っている人がいい。他の会社でも、ある程度のスケールで自分の思いを形にすることはできるかもしれませんが、LINEはプラットフォーマーなので、とんでもないスケールでそれが実現できます。自分の手で社会を変える仕事ができます。ですから、「思い」がない人が、この仕事と出会っても、もったいないなぁという感覚があります。

2つ目は「人間力」です。LINEは1人の天才ではなく、強い思いを持った凡人たちが活躍する会社です。その上で、周りとコミュニケーションを取りながら、いい答えを見つけられる力が必要だと考えています。

3つ目は「実行力」。思いを実現することが大事ですので、アイデアだけじゃなくて、自らオーナーシップを持ってそれを実現したい人にフィットしますね。

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三ツ井:いまのLINEキャリアチームのメンバーは、かなりカラフルですけど、同じ方向に進んでいますね。

テフン:そう。性格はバラバラですけどね(笑)。さっきの3つのポイントに当てはまっている人たちだから、価値観を共有できているんだと思います。

――LINEキャリアの理想を実現していく上で、どんな人と一緒にはたらきたいですか?

三ツ井:サービス企画としては、「どんな価値を提供できるか」を徹底的に考えるのが好きな人、そういうサービスを形にしたいという思いがある人と仲間になりたいです。もちろん、転職市場や転職サービスについて、さらに理解を深めていく必要があるので、そこに詳しい人は即戦力になれると思います。

テフン:LINEのプラットフォーマーならではの規模感で、チャレンジングな仕事がしたい人ですね。自らゼロからイチを生みだし、オーナーシップを持って、社会を変えるほど大きく成長させたい、自分の人生で世の中に何かを残したい、と本気で思う人は、ご本人のためにも、ぜひ来てほしいです。

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LINEキャリアでは、以下のメンバーを募集しています。

たくさんの人が、運命的な仕事に出会い、幸せになれる。そんな世の中をつくることに、一緒にチャレンジしてみたい方は、ぜひ上記のリンクをたどって、LINEキャリアのメンバーに会いに来てください。お待ちしています。

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10月22日(先ほど)に行われたLINEキャリアの記者発表会で、報道陣を前に機能説明する三ツ井さん。サービスについては、こちらを参考に試してみてください。