特にピンポイントでこんなスキルや経験、志向や思いを持った人にジョインしてほしい、という部署・ポジションについて紹介する「○○さんを募集中」シリーズ。

今回は、LINEヘルスケアの事業企画を担当する角山と池田に、具体的なジョインしてほしい人物像を話してもらいました。


左からLINEヘルスケア事業企画室の池田と角山。

――まずは自己紹介をお願いします。

角山:私は、2016年11月にLINEに入社してから、事業戦略室で複数の新規事業、Biz/Dev案件を検討していました。健康・医療領域の事業を重点的に調査検討しているタイミングで、オンライン診療の報酬改正の動きがあって、医療ITスタートアップの大型資金調達も続いていました。

ちょうど同じ時期、別案件で中国へ出張した際に、日本よりもかなり進んでいる医療ITのサービスを目の当たりにして、本当に目まぐるしい市況の変化を身を持って感じました。その後、2018年の初めから本格的に事業化に向けて動きました。そこからパートナーのエムスリー株式会社(以下、エムスリー)との合弁会社設立に向けて検討を進め、2019年1月にLINEヘルスケア株式会社を立ち上げました。

池田:私は、前職では損害保険会社の商品企画をやっていて、2017年12月にLINEに入社して、専門家相談や保険の領域でプロダクト企画や分析チームの立ち上げを担当してきました。専門家相談サービスの横展開としてヘルスケア事業を検討していたところ、角山さんの所でエムスリーとの合弁会社設立だったり、大きな動きがあって、その具体化のタイミングでプロジェクトに参画しました。




――LINEヘルスケアのサービス概要について教えてください。

角山:LINEヘルスケアでは、LINEのプラットフォームを活用してQ&A対応や遠隔相談、オンライン診療など、幅広く健康・医療に関するサービスを企画検討しています。まず最初のプロダクトとして、2019年の12月19日に健康に関する悩みや不安をいつでも医師にLINEで相談することができる、遠隔健康医療相談のサービスをβ版としてローンチしました。

体調不良や軽い怪我で病院に行くべきか迷っている、などの悩みをチャット形式で医師に相談できる「いますぐ相談する(相談を予約する)」と、最近調子が悪い、人に言いにくい症状があるなどの悩みをメッセージ形式でゆっくり相談できる「あとから回答をもらう」、利用シーンに合わせて2種類のオンライン医療相談を提供しています。

池田:LINEヘルスケアの強みとしては、やはり何よりもLINEの持つユーザー基盤と、エムスリーが持つ医療従事者とのネットワークのアセットが日本最大であること。これが最も大きな差別化ポイントになると思います。このアセットをいかにLINEヘルスケアとして活用するのか、それは本当にユーザーにコアバリューを提供できるのかが、最も重要で慎重に企画を進めているポイントでもあります。

ユーザーやアセットの多さに甘んじるのではなく、サービスを使う様々なユーザーである患者さんや医療に従事する方々にとって、本当に便利なサービスにしないと意味がないので。

もちろん、ビジネスメリットや先進性なども追求したいのですが、ユーザーファーストであることが絶対条件だと思っています。

――LINEヘルスケアは、現在どのような段階ですか? また、目指していることは何ですか?

池田:最初のサービスのβ版を公開したばかりなので、まだまだこれからといったところです。遠隔健康医療相談サービスも、点だけで提供してもカスタマージャーニーとして完成はしないので、いかに線や面、立体にしていくかが大事だと思っています。

今後は、健康管理、健康相談、オンライン診療、オンライン服薬指導、医薬品の宅配含めて、健康に関する悩みや不安を持つ様々な方に最適な医療をお届けすることができる医療プラットフォームを目指していきます。

角山:我々がミッションとして掲げているのは「医療を最適な距離に近づける」ことです。何にでも最適な距離ってあるじゃないですか。近すぎず、遠すぎず、心地良いくらいの距離。

例えば、毎日「あなたはHbA1cの値が高いんだから、塩分控えめの食事にしなさい!」と怒られ続けても疲れますし、いざ体調不良になったときに、待合室で1時間待つ場合もあります。そういった近すぎたり、遠すぎたりする医療・健康管理との接点を、いかに心地よい距離にするかが、重要だと考えています。

このための一つの点が健康相談であり、いつでも困った時に医師に相談ができる状態をまずは作ろうとしています。これは医療従事者や医療機関の仕事を奪うとかでは全くありません。むしろ、本当に診るべき患者さんに必要な時間をかけていただき、セルフメディケーションや緊急ではない症状は健康相談をすることでトリアージとしての役割、プライマリーケアとしての価値を提供できるのではないかなと。

我々がやりたいことは、オンラインとオフラインが融合するOMOのプラットフォームをヘルスケア領域において実現することです。それが医療行為を受ける人、施す人、双方に大きなメリットがあることだと思っています。




――今、採用したいポジションにはどういう役割を期待していますか?

角山:いろいろなポジションで人は足りていないのですが、まずはビジネス企画です。LINEヘルスケアのミッションやビジョンに共感し、新規の事業開発やビジネス企画を自走してリードできる人材を募集しています。

具体的には、ビジネス企画枠は大きく分けて2種類の募集職種があります。1つは、新規事業のBiz/Devをリードできる方。先ほど少し触れたように遠隔健康医療相談以外の事業について調査検討し、どのようなビジネスが創出できるのかを具体化し、自走して解像度を上げていく役割です。

もう1つは完全に新規ではなく、今、足元で検討しているB2Bソリューションの各クライアントの進捗管理や営業統括ができるアカウントマネージャーとしての役割です。

池田:他にもデータアナリストとプロダクト企画職も採用を強化していますね。今、立ち上げ段階のプロダクトを定性・定量で分析して、徹底的にUXを高めながら、並行して新規の企画を推進していく必要がある状況です。裁量は本当に大きくて広い、良くも悪くも自由な環境です。そんな環境で、自ら責任を持って仮説検証を進めていただきたいと思っています。

角山:医療と一括りにしても非常に幅の広い、足の長い領域がスコープとなるので、あらゆる領域の検討をしながら、法改正や市況の変化もキャッチアップし、どの方向で進めるのか意思決定をする必要があります。なので、担当する領域に知見や経験のある方が入っていただけると、本当にありがたいです。仮に経験がなくてもこの分野に興味と可能性を持って自走できる方が少しでも多く必要だと思っています。




池田:これまでも事業や企画開発のメンバーの尽力で、サービス立ち上げまで漕ぎ着けてきた状況ですが、角山さんも説明している通り、まだまだ足の長い領域に踏み込んでいく必要があります。初期プロダクトのUX改善に加えて、長期戦略に向けた企画、ヘルスケア事業に求められるインフラやセキュリティー、業務フローの設計なども同時に発生します。

社内外の関係者をどんどん巻き込んで、大きな動きを作っていくためには、より強い組織の力がこれまで以上に必要な段階を迎えつつあります。

――求めている経験やスキルなどはありますか?

角山:プロジェクトをリードできることですね。経験としては、自らが責任者や近しいポジションで、新規事業やプロジェクトの立ち上げ・事業推進を経験されてきた方を求めています。どんなに小さなプロジェクトだったとしても、ゼロイチの立ち上げ経験を自分でリードし、責任を持ってやり切ったことのある人が良いと思っています。

スキル的に説明すると、論理的に物事を捉え推論を構築することに長けている、問題の本質を見抜き、捉えることができ、建設的に解決方法を提案できること。また、複雑かつ曖昧さの残る状況においても仮説を立て、自ら決断しアクションを起こし、検証のサイクルを回せる方ですね。

池田:プロ意識を持ってアウトプットに拘っていただける方が良いですね。正直、我々にとっても未知な部分が多く、今後も検討すべき変数が多い分野だと思いますので、必要なスキルや知識を貪欲に収集しながら一緒に良い物を作っていきたいです。

会社もチームも非常に自由な雰囲気ですので、主体的に動きたい方にとってはとても良い環境だと思っています。

角山:あと、医療・健康ビジネスの経験については必須ではないのですが、必然的に知識や経験が必要となる場面も多いので、歓迎するスキルとして位置付けています。

最後に、マーケティングの知識も必要な場面があります。なのでマス・オンライン・オフライン・広告・広報を含め、マーケティングやコミュニケーションについて知見がある方だと、そのスキルを発揮していただける環境だと思います。

――これから入る人にとっての価値ややりがい、キャリアにとってプラスになるポイントはどういうところでしょう?

角山:やはり、まだLINEヘルスケアは立ち上げのフェーズに近いということですかね。「LINEとエムスリーの力があるから何でもできるでしょう」と、よく外部の方にも言われますが、そんな簡単なことではないです。

ただ、目指すビジョンやミッションは必ず実現できると私は信じてますし、実現したときの価値も確信しています。

このようなフェーズでのコミットは、他の会社や事業では体験できない面白さがあると思います。担当している私が言ってもですが、LINEの中で一番おもしろい、価値ある経験ができる事業だと思いますよ(笑)。

池田:似たような回答になってしまいますが、まだ大きな取り組みのスタート地点、自ら考え実現できるプロジェクトが、これからもどんどん立ち上がっていくので、自分が働く意味や役割の価値のようなものは強く感じられると思います。

業務内容の面白いところだと、LINEユーザー、つまり一般のユーザーが利用するサービスと並行して、医療従事者に向けたサービスのUXについても深く検討できることですね。こんな機会はここでしか体験できないものです。

――最後に、少しでも興味を持ってくれた方にメッセージを。




角山:正直、業界特有の難しさがないと言えば嘘になります。その上で「医療を最適な距離に近づける」ことを実現できる、実現したい方と一緒に働きたいと思っています。

覚悟とは暗闇の荒野に、進むべき道を切り開くことです。そのような思いを持った方をお待ちしています。

池田:難しくて、熱くて、面白いプロジェクトです。LINE×医療・健康の領域に大きな可能性を感じてもらえる方、同じ思いを持った人と仕事ができるといいですね。わかっているだけでも山のような課題や苦労がありますが、それを一緒に楽しんで乗り越えていける方を心から待っています!


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