Build Lean and Exceptional Teams」(最高を目指す、少数精鋭のチーム)の追求に向けて、7月1日からLINEの採用活動が大きく変わります。


重点テーマは「全員が主役の採用」と「リファラル採用の徹底推進」。具体的にどのようになるのか、Employee Success室の青田に聞いてみました。



青田 努 (あおた つとむ)
Employee Success室 副室長。リクルートおよびリクルートメディアコミュニケーションズに通算10年在籍し、新卒リクナビの学生会員獲得、求人広告の制作ディレクター、自社採用担当を務める。その後、アマゾンジャパン、PwCなどで人事マネージャー(おもに中途採用領域)を経験。2017年にLINEに入社し、現在は採用領域・人材開発領域を担当。(社名は全て当時)

Build Lean and Exceptional Teams




――まず、採用活動を大きく変えにいく背景について教えてください。

青田:LINEでは「LINEらしいやり方・考え方」を言葉にしたものとして、「LINE STYLE」を掲げています。そのなかの1つに「Build Lean and Exceptional Teams」(最高を目指す、少数精鋭のチーム)という項目があります。(参考:LINE STYLE BOOK

おかげさまで、会社としてのLINEは業績も組織の規模も成長を続けています。しかし、チームの規模が2倍になったからといって、成果も2倍になるわけではありません。かえってスピードが遅くなるということもあります。

また、NO.1サービスのほとんどは、「それなりで満足する多数」ではなく、「最高を目指し続ける強い意志を持った少数精鋭」によってつくられますので、組織が拡大しても小さなチームを保ち続けることは必須です。そのため、LINEは強いリーダーシップをもった「100のスタートアップ」が切磋琢磨する場として存在する必要があり、従業員数が2269人(LINE株式会社単体、2019年4月末時点。※人数表記に誤りがあったため、10月9日に訂正しました)になった現在も、卓越した小さなチームの集合体として勝負していけることが必要になるわけです。

そのため、採用活動のSTYLEも「Build Lean and Exceptional Teams」の更なる実現に向けて、大きく変えていくことにしました。

「全員が主役の採用」へ


――具体的にはどのように変えていくのですか?

青田:「Build Lean and Exceptional Teams」は、やはり採用チームだけで追求できるものではありません。能動的な「攻め」の姿勢をもって、部門と人事が協働していくことが必要不可欠となります。具体的には次の3点で考えています。

1点目は、「全員が主役の採用」の実現です。従来はそれぞれの部門より採用ニーズをいただき、その充足のために採用チームがエージェント(人材紹介会社)様にお願いをして、LINEにフィットしそうな方を紹介いただく、という進め方が主流でした。

ここから一歩進んで、今後は部門が採用の主体となって、チーム作りをカンパニーの最重要ミッションの1つとして「LINEにフィットする人材と直接つながり、最高のチームをつくる」ことを追求していきます。もちろん採用する側も、される側もエネルギーを使いますが、その分、チームへのロイヤリティは向上し、今まで以上のハイパフォーマンス集団に進化していくことを目指しています。

2点目は、「リファラル採用の徹底推進」です。現在のLINEでは、人材紹介会社経由での入社者比率は50~60%ほど。一方、リファラル(従業員の友人・知人紹介による採用)経由での入社者は20%程度に留まっています。しかし、リファラル経由の場合は応募から入社までのパーセンテージがエージェント経由の約10倍となっており、よりLINEにフィットする方と出会える可能性が高くなっています。

――そうなると、採用チームの役割も変わってきますね。

青田:そうですね。従来はエージェント様との対応や書類選考のハンドリングなどに多くの時間を使っていましたが、リクルーターの役割は大きく変わっていくことになります。これからは、部門のみなさんがリファラルや採用イベント、スカウトなどの活動に取り組む際に、いかに効果的にサポート・伴走できるかが重要になってきます。そこで、3点目の重要ポイントとなるのが「採用活動の徹底サポート」です。

その中でも「リファラル制度」は7月1日から大きくアップデートしました。友人・知人の方をより紹介しやすくなるように、リファラル経由で入社された正社員の方には入社お祝い金(30万円)を支給するほか、個室がついているかどうかなど、「友人・知人の方と会食する際に利用できそうなお店リスト」を社内wikiで公開するなどのサポートをしています。加えて、自分のチーム以外の求人ポジションにより紹介しやすくなるような仕組みづくりや、リファラルや採用広報に関する社内勉強会なども推進しています。

そのほかにも、リファラル採用や採用サイトからの直接応募を促進する上で欠かせない「採用ブランディング」については、採用コミュニケーションTF(タスクフォース)を、採用チームだけでなく、PR室、Developer Relations室、開発チームほか、コンテンツ制作に長けたメンバーにも加わってもらって発足させるなど動き出しています。



今はスタンスの変わり目なので、いろいろと制度や手法などで採用活動を変えにいく過程です。しかし、そのような制度がなくても、友人・知人の方を思わず誘いたくなる環境をさらに作りあげていくことこそが何よりも重要なので、その点については人事・経営陣とで一丸となって同時に進めていくべきテーマだと考えています。

「100のスタートアップが切磋琢磨する場」へ


――最後にメッセージをお願いします。

青田:採用候補者の方々とお話させていただいていると、LINEは大手企業だと思われていると感じることがあります。しかし、先ほどお話したように、LINEは多くのスタートアップの集合体だと考えていただけるとイメージが近いと思います。

私たちと一緒に大胆なチャレンジを楽しんでいただける方にお会いできればと思いますので、ご興味をお持ちいただきましたら、ぜひご応募ください。お待ちしています。

※随時更新しています。
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