あのピカチュウが、米ハリウッドで実写化――。ニンテンドー3DSのゲーム「名探偵ピカチュウ」をベースとした同名の映画が公開されている。人間とポケモンが共存する街、ライムシティが舞台。主人公のティムは幼いころはポケモンが大好きだったが、あるできごとが原因で遠ざけるようになった青年だ。そんなティムのもとに突然、人間の言葉を話すピカチュウが現れる。
ティム役で吹き替えに初挑戦した。映像を見ながら、ティム役のジャスティス・スミスさんの繊細な演技に声をあてるのは、とても難しかったと振り返る。「初めて吹き替えをする前日、久々に夜中までいろいろ考えて眠れませんでした。でも、何回も演技するうちに、だんだん上達するのがわかって、楽しかったですね」
見どころはCG技術。アニメの世界からそのまま飛び出してきたのではなく、現実の世界とちゃんとなじんでいて、「リアルで引き込まれる」という。
自身も幼稚園児のころからポケモンゲームに夢中だった。大好きなポケモンの世界が実写化したことが、とにかくうれしかったと話す。ポケモントレーナー役として映画にもカメオ出演(短い時間、出演すること)。「トレーナーの格好をしてモンスターボールを投げるという子どものころの夢を実現できました。監督やスタッフとも話せて、作品をつくる仲間になれた感じがしました」
映画では、ティムとピカチュウが力を合わせてなぞに立ち向かう。初めは対立するが、だんだんと信頼し合うようになる。自身にとって信頼できるのは、本音を言い合える関係の人。関係作りには時間が必要という。「高校時代、いっしょにサッカーをしていたクラブチームの仲間とは、家族よりも長い時間を共にしました。衝突もしたけれど、今でも信頼できる仲間です」
アドバイス
10連休、新幹線や電車に乗って、ちょっと遠出してみるのはどうでしょう。友達と力を合わせながら行くと、きっといい思い出になると思います。僕も高校生時代、箱根(神奈川)に行きました。今のうちに「電車に乗って目的の場所に行く」という力を付けておくのも大切です。
1993年4月26日生まれ、東京都出身。主な出演作にドラマ「仮面ライダードライブ」「陸王」、映画「青空エール」「センセイ君主」など。映画「名探偵ピカチュウ」は公開中。
(文・小勝千尋、写真・品田裕美)
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