あなたに手紙を書きます。ペットの世話を忘れるあなたに手紙を書きます。
ペットを飼うまでは、「絶対に世話をします」と誓ったのに、今はもうめんどうくさい。散歩も、食事の準備も親任せ。遊びたい時だけ、ペットを相手にしている。あなたはそんな状態ではありませんか。
私も小学生のころ、犬を飼っていました。白いテリアでした。飼うまでは、「毎日散歩に行きます」と誓ったのに、1年もしないうちにご飯は母、散歩は父がやるようになってしまいました。私は「勉強がいそがしい」「今日は寒い」と散歩をサボってばかり。気の向いた時だけ犬の相手をしていました。
私が大学2年生の時にその犬が死にました。心臓の病でした。それを聞いた時、「私がもっと運動させていれば、長生きしたかもしれない」という後悔で、心がいっぱいになりました。何日泣いても、その思いを消すことができませんでした。
ペットは生き物です。いつかはこの世から消える「命」を持って、あなたと暮らしています。あなたは「飼う」と決めた以上、その「命」を守る責任があります。それはあなたの都合で動かすことのできない重要な責任です。
ペットの「命」が喜ぶために、あなたはどんな行動をすればいいか、真面目に考えてください。ペットの「命」が喜べば、あなたの「命」も喜びます。かけがえのないペットの「命」を大切に守ってくださいね。
* *
ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント
外部リンク