世紀のプロジェクト・瀬戸大橋と瀬戸大橋記念公園の30周年を祝い、同公園管理協会(内田裕幸理事長)は「30周年記念誌」を発行した。130年前の本四架橋構想から現在までの軌跡を写真と資料で振り返る内容。坂出市番の州緑町の瀬戸大橋記念館で1月2日から発売する。
1988年4月10日に開通した瀬戸大橋が2018年に開通30周年を迎えたのを機に、架橋の意義や歴史を後世に伝え、記念公園とともに景観や魅力を発信するのが目的。記念誌の発行で、節目の行事を締めくくる。
記念誌はA4判でフルカラー63ページ。開通式にご臨席された天皇皇后両陛下(当時皇太子殿下ご夫妻)のお姿をはじめ、開通に先立つ記念博覧会や橋上ウオークに詰め掛けた人波、今年4月8日に坂出市与島で行われた開通30周年記念式典の様子などを写真で紹介している。
このほか、明治期の県会議員、大久保諶之丞が1889年の旧讃岐鉄道開業式の祝辞で本四架橋の構想に触れた草稿や、1978年の着工以降の建設工事の様子なども掲載。資料編には年表や瀬戸中央自動車道の通行台数、JR瀬戸大橋線の利用者数の推移などを記している。
初版1千冊を発行。1冊1千円(税別)で、2日午前9時から瀬戸大橋記念館売店で販売する。収益は同公園の美化に活用する。同協会は「瀬戸大橋と記念公園の歴史を振り返り、あらためて魅力を感じてもらえれば」としている。元日は休館。
問い合わせは同記念館
〈0877(45)2344〉