11月15日、練習後に大槻 毅監督の定例会見が大原サッカー場のクラブハウスで行われ、記者から24日(日)に行われるAFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦、アルヒラル戦についての質問が行われた。
会見では、サウジアラビア遠征から戻った選手たちのコンディションの状態や24日の決戦に向けた準備について、どの点を強調するかなどの質問が行われた。
大槻監督はいつもどおり、落ち着いた口調で独特の言葉などを交えて明確に回答していった。
そして、最後に第2戦は90分での勝利が必要になることを問われると、「アウェイで2点差をつけて勝たなければいけない試合があったので、そっちの方が難しいんじゃないかなという感想は持っています。蔚山(現代)との2戦目、ホームで1-2で負けたあとの、クラブハウスの暗い雰囲気と比べたら全然良いのかなとは思いますけど(笑)」と笑顔で話した。
しかし、すぐに表情を引き締めると、次のように熱い想いを口にした。
「みなさんも試合を見られて分かっていると思いますが、非常に難しい相手です。選手自身も感じていると思います。ただ、これまでも難しい試合にトライして、ここまで上がって来ましたし、強い相手とやって勝ち上がってきたと思っていますから、また今回も挑戦して、2年前も含めて、成功体験を持っている選手も多いですし、埼玉スタジアムで上回るところを見せたいと思います。
簡単ではないと思いますし、選手と僕らががんばるだけではダメだし、クラブのスタッフにも、アウェイに行くと全員で円陣を組んで言いますけど、クラブ全体の力が試されるところだと思っています。
アウェイのときは少人数なので、それこそ社長にも入ってもらって、円陣を組んで言いますが、本来はホームも含めて、このクラブのスタッフ全員の力、クラブとしてどうかということが大事だと思っています。
もちろんホームですから、我々の大きなファン・サポーターも加わって、浦和全体としての力、戦力が試される試合だと思います。ファン・サポーターと一緒に、僕らは助けてもらいたいし、一緒に戦ってもらいたいし、そういった『総力戦』のようなイメージを持っています。
今日の大原では、選手とスタッフが一生懸命やって作り上げようとしていますが、それにプラスして、あのスタジアムで作られる空気だとか、そういったものだったり、ピッチやスタジアムだけじゃなく、それこそアルヒラルが日本に来て、すごく難しいと思ってくれるような状況が我々にとっては好ましいです。
18日くらいから日本に来るようですが、彼らが日本でする準備を我々が上回って、アルヒラルの選手が『あそこでは...』と思うような空気を、ファン・サポーターは絶対に作ってくれると思うので、それに応えることを、共にやりたいと思います。
いつも、大原のスタッフには言っていますが、大原自体が一つにならないとダメだし、浦和レッズの中身自体が一つにならないと、いろいろなことが難しいですよね、と思っています。
時々話をさせてもらっていますが、今度の舞台では、より全体の一体感が要求されると思います。本当は毎週要求されていますが、より顕著に要求されると思っているので、全員で作っていきたいと思っています。よくファン・サポーターのみなさんが言っている『We are REDS!』のWeに関わる全員が協力して戦いたいと、大きな気持ちとして持っています。
僕らのところは僕らでちゃんとやらなければいけませんが、是非というところで。チケットもほぼ完売の状態だと聞いていますし、がんばりたいと思います」
そう語り終えると会見は終了となった。
「ちょっと寒くなってきたので、みなさん気をつけて」
大槻監督らしく、取材の方々への気遣いを見せ、指揮官は会見場を後にした。
今シーズンのアジア王者が決まるACL決勝第2戦 アルヒラル戦は、11月24日(日)、埼玉スタジアムにて19時キックオフで行われる。
(浦和レッズオフィシャルメディア)
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