ハンガリーの料理や文化について学ぶ国際理解講座が17日、坂出市室町の四国電力坂出営業所ふれあいサロンで開かれた。同市では2020年東京五輪でハンガリーのカヌーチームが事前合宿を行う。参加した市民らは同国出身の大学教授らを講師に東欧文化に親しみ、合宿の受け入れに向け機運を高めた。
講座は、坂出市国際交流協会(会長・綾市長)が地域国際化事業の一環として2012年度から年に4、5回開催。今回は、同市府中湖で五輪の事前合宿を行うハンガリーに対する理解を深めてもらおうと同国の料理をテーマに据え、市内外から約20人が参加した。
講師を務めたのは、ハンガリー出身のチェレシネーシ・ラースロー四国学院大教授と、食物栄養学が専門の松永美恵子香川短期大教授。ハンガリー伝統の鍋料理「グヤーシュ」と同国風ロールキャベツ「トルトットカーポスタ」の2品に挑戦した。
ハンガリー料理はパプリカを多用するのが特徴。参加者は班ごとに分かれ、松永教授から「パプリカはビタミンCがとても豊富」「キャベツは一番外の葉が最も栄養たっぷり。すべて使うように」などと説明を受けながら笑顔で調理に取り組んだ。チェレシネーシ教授は「2品とも母親がよく作ってくれた家庭の味。料理を通してハンガリーという国やその文化に興味を持ってもらえれば」と話していた。
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