視覚や聴覚などハンディキャップのある人を誘導しながらランニングやウオーキングを楽しむサークル「てんとう虫パートナーズ」の県内4会場のメンバーが30日、観音寺市有明町の琴弾山周辺で初の合同練習会を行った。参加者は伴走・伴歩の技術や視覚障害ランナーの現状などを学びながら心地よい汗を流した。
合同練習会は同パートナーズが開設10周年を記念して実施。高松、丸亀、津田、観音寺の4会場から視覚障害者や市民ランナーら約60人が参加した。
参加者は、伴走の心構えについて代表者の浜野政夫さん(68)から説明を受けた後、ペアになって伴走用ロープを握り、「右に曲がります」「次は左カーブ」「水分補給は大丈夫ですか」などの合図を出して周囲の情報を共有しながら、息を合わせて進んだ。また、伴走者が実際にアイマスクを着けて走り、目の不自由な状態や怖さも体験した。
ランナーたちは、つぼみがほころび始めた桜の下を走りながら「仲間が増えることはうれしい。大勢で練習すると気持ちいい」と笑顔を見せた。浜野さんは「伴走は思いやりの気持ちや信頼が大事。互いに支え合えるパートナーとして健康づくりを楽しんでほしい」と話していた。
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