「最近疲れやすいなぁ」と感じたり、他人から「何だかお疲れ気味だね…」なんて言われた事はありませんか?それは単に忙しく、肉体的に疲れているというだけではないかもしれません…!今回は、「疲れ」と「食事」についてのお話です。
その習慣、もしかしたら疲れを招いているかも!?
何気なく行なっている事が、疲れを助長している可能性があります…。皆さんはいくつ当てはまりますか??
炭水化物のみの食事
ごはんやパン、麺類など糖質の摂取量が増えると、それらの代謝に必要なビタミンB群を消費します。ビタミンB群が不足してしまうと、糖質をエネルギーに変換できずに疲労を招きます。
たんぱく質の不足
肉や魚、卵などのたんぱく質を多く含む食品が不足すると鉄の欠乏を招き、全身への酸素の運搬や老廃物の排出が滞って疲れやすくなります。
食事を抜く
本来1日3食のところを1食・2食に減らしてしまうことで、1日に必要なエネルギーや栄養素を補給できず、疲労を回復しづらい体になってしまいます。
遅い時間の食事を摂る
夜遅くに食事を摂ると、本来であれば体を休める時間に消化器官が働くことになり、それを管理している自律神経も休むことが出来なくなります。自律神経の疲労は、疲労感に繋がりやすいので疲れを感じやすくなります。
疲れに有効な食材を摂ろう
ここでは、疲れに効く成分を含む食材を一部ご紹介致します。
鶏むね肉
アミノ酸の一種であるイミダペプチドを豊富に含んでおり、疲労の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。
酢や柑橘類
酢や柑橘類に含まれるクエン酸には、疲労物質の乳酸を分解する働きがあり、疲労回復効果が期待できます。
にんにくやニラ、ネギ類
香り成分の硫化アリルは、ビタミンB1の体内での吸収率を高める働きがあります。ビタミンB1はクエン酸同様、乳酸の分解に働きます。豚肉や精白度の低い玄米や胚芽米などに多く含まれているので、これらと一緒に食べ合わせると効果的です。
慢性的に疲労感があり回復が見られない場合には、何かしらの病気が潜んでいる可能性も考えられます。自分を労わり、体の声をしっかり聴いて早めのケアを心掛けましょう。
健康維持の基盤となる「食事」。まずは、1日3食しっかり摂ることから始めてみませんか?
Text by ろい/食育インストラクター
* *
管理栄養士・食育インストラクター監修の食育まめ知識を毎日配信しています。
「食育ずかん」は家庭から広げる正しい「食育」を皆様にお届けします。
外部リンク