インターネットやゲームへの依存が社会問題化する中、高松市教委は28日、4月から強化する依存防止対策事業の概要を明らかにした。本年度から各校で取り組むスマートフォンなどの利用を制限する「ノーメディアデー」に加え、保護者も含めた啓発を展開するため、市立小中学校の児童生徒に、家族と決めたルールを記入してもらう用紙を配る。これまで以上に、学校と家庭が連携した効果的な依存防止策につなげる。
対策の柱は、全ての児童生徒に配布する「わが家のルール記入用紙」。用紙には、高松一高のスマホ依存防止対策ポスターのデザインを活用した。ゲーム依存の防止には家庭での取り組みが欠かせず、用紙を「わが家のルール」づくりのきっかけにしてもらう。
市教委は4月中に各小中学校に記入用紙を送付。各校は長期休業や読書週間などの行事に合わせて実施する「ノーメディアデー(ウイーク)」の際に、児童生徒が目標を書き込む「チャレンジシート」と共に配布する。ルールを書いた用紙を家庭の目立つ場所に貼り付け、家族ぐるみで依存防止に取り組んでもらう。
藤本教育長はこの日の定例会見で「取り組みを通じて、より一層、ネット依存の防止や温かい家庭づくりに努めたい」と述べた。
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