てらくんは、いろんな国をくらべたい
てら ひげパンダ先生、お父さんが見ていたテレビ番組で「アメリカと中国が貿易戦争」ってやっていたんだけど、どうして外国どうしの話が日本で話題になるの?
先生 アメリカと中国は、大国どうしだからだよ。
てら 面積が広いってこと?
先生 ちがうちがう。この場合の大きいというのは、経済力のことなんだ。
てら 経済の力? それって国によってちがうの?
先生 もちろん! 人口が多い国と少ない国でもちがうし、技術が発展している国とそうでない国でもちがうよ。
てら どうして差が出るの?
先生 人口が多いってことは、いろんなものをつくる人も、それを買う人も多いでしょ? 技術が発展している国は、少ない人数で多くのものをつくれる。それを海外に売ってお金をかせぐんだ。
てら なるほどね! どの国が強いのか教えてよ!
先生 経済力を見るためのものさしとして、「GDP」があるよ。日本語では「国内総生産」というんだけど、各国の経済力をくらべられるものさしの一つなんだ。
てら こくないそーせーさん??
先生 難しくないよ(笑い)。1年間に、国内でつくられたものや提供されたサービスの総額を表すんだ。簡単にいうと、日本がもうけたお金のこと。てらくんが買ったお菓子や果物もカウントされているよ。同じものさしを使うことで、国どうしをくらべられるようになるんだ。
てら アメリカと中国はどのくらい大きいの?
先生 2018年のGDPを見ると、アメリカは世界で1位、中国は2位なんだ。
てら 1位と2位がもめているんだったら、みんなが注目するよね。ちなみに日本は何位なの?
先生 3位だよ。日本は40年近く2位だったんだけど、10年に中国にぬかれて3位になったんだ。中国は人口が13億人をこえているし、アメリカも3億人をこえている。日本は1億2千万人くらいで、国の面積もせまい。だからこそ、技術をみがいて経済力を高めていった国の一つなんだ。
てら GDPっておもしろいんだね。毎年、チェックしてみるよ!
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