旅行の計画を立ててみよう
6年生の朝日小学生新聞の子どもリポーターに、卒業を記念してどんなことをするか聞いたところ、卒業制作や行事について教えてくれました。旅行やお出かけをする人もいるそうです。5年生以下のみなさんも、春休みやゴールデンウィークの旅行計画を、家族といっしょに立ててみませんか。コツを紹介します。(岩本尚子)
テーマと優先順位を決める
朝日小学生新聞こどもリポーターの一人は春休みに、京都の法輪寺で「十三参り」をする予定です。数え年の13歳を祝います。もう一人のリポーターは、三重県の伊勢神宮へ1泊で出かけようと、お母さんといっしょに計画を立てています。
リポーターの一人はガイドブックを参考にしていますが、旅行ジャーナリストの村田和子さんは「多くの観光協会は電話で問い合わせると、自治体が作ったパンフレットを送ってくれますよ」とすすめます。旅のテーマにあわせたプランなど、幅広い情報が得られます。旅の計画について相談にのってくれたり、こまった時に電話で対応してくれたりもするそうです。
村田さんは、旅を通して学ぶことを「旅育」と呼び、『旅育BOOK』(日本実業出版社)にまとめました。旅の計画を立てる時にも、学びがたくさんあるといいます。
村田さん考案の「旅育プランシート」=イラストを見てね=のように、まずは旅のテーマを、参加するみんなで決めます。行き先と交通機関は、時間と料金などの条件で選びます。「正解はありません。何を優先するか考えて決める過程が、とても勉強になると思います」(村田さん)
それぞれがやりたいことを書き出して、重なる部分から順に、実現方法とスケジュールを考えます。旅の間ずっと、全員いっしょに行動する必要はありません。分かれて行動することも視野に入れ、「今回はどうするのが一番いいかな?」と話し合います。最初に決めたテーマが決断の「軸」になります。
村田さんは旅の思い出を形に残すこともすすめます。写真をかざったり、はがきに観光地のスタンプを押して送ったり。「住所やあて名の書き方はわかりますか? 卒業記念旅行なら、おたがいに感謝の気持ちを手紙で送るのもいいですね」
卒業を機に「学び」の集大成
卒業を前に、多くの小学校で6年生が行事やそうじなどで、学校や先生、地域の方へ感謝を伝えています。宮城県仙台市の小学校では、6年生が企画して、先生や職員の大人たちと「おにごっこ」対決をしました。「意外と足が速い先生もいて、楽しかったです。いい思い出ができました」
卒業制作や卒業研究をする学校も。東京都練馬区の小学校では卒業研究で「記憶力を良くする方法」をテーマに選び、模造紙1枚にまとめて発表しました。大阪府吹田市の小学校では家庭科でお弁当を作りました。班でメニューを決め、買い出しやおかず作りを分担しました。「火かげんがむずかしかったです。中学校に持って行くお弁当をたまには自分で作れるかな」と話します。
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