観音寺市のシンボルとして知られる銭形砂絵「寛永通宝」(同市有明町・琴弾公園内)で17日、恒例の化粧直し「砂ざらえ」が行われた。市内外から訪れた有志約320人が奉仕作業に取り組み、心地よい汗を流した。
砂ざらえは毎年、春と秋の2回開催している。参加した家族連れや企業・団体のボランティアはスコップなどを手に、深さ2メートルほどもある巨大な砂絵の中に入って作業を開始。近くの展望台からの指示を受け、文字の輪郭がはっきり見えるよう傾斜を強調するなど、協力しながら1文字ずつ形を整えていった。
三重県亀山市から家族3人で初参加した若林ひとみさん(59)は「四国遍路の途中で知ってぜひ参加したいと思った。作業に悪戦苦闘したが貴重な経験ができた。この後食べる讃岐うどんがおいしいと思う」と喜んでいた。