性の具体的な疑問や悩みに医師専門家が答えるQ&A。
それぞれの専門家が皆様の疑問や悩みにお答えします。同じ悩みや、参考になる答えが見つかるかもしれません。
Q.赤ちゃんはどこからきたの?と子供に聞かれました。どのように答えたらよいか、悩んでいます。(3歳男子/母親・20代後半より)
A.(池田 匠美先生) お父さん、お母さんの言葉できちんと伝えてあげること
まだ3歳のお子さんに、赤ちゃんが出来る仕組みを教えることは、難しいですよね。大切なのは、はぐらかすことなく、お父さん、お母さんの言葉できちんと伝えてあげること。分かりやすい言葉に置き換えて伝えてみてください。
例えば、「パパとママの身体の中には、命のもとになるものがあって、いつも仲良くしていたら、ママのお腹に赤ちゃんができるんだよ」という伝え方。妊娠や出産を扱う絵本を一緒に読むこともオススメですよ。
池田 匠美先生 日本赤十字看護大学、助産師課程卒業。成田赤十字病院、育良クリニックを経て、自由が丘 に「Ma+By’s みひかるサロン&助産院」を開業。新生児から幼児までのお子さんや妊婦さん・ママに向けて、赤ちゃんとママが笑顔になれる講座を多数行っている。助産師・看護師・保健師/日本ベビーサイン協会認定講師(生徒数全国NO.1)
A.(高橋 幸子先生)「赤ちゃんはどこから来たの?」は2~3歳から聞かれることがある、性教育の最初のチャンスです!!!
まずは身近な動物で説明してみましょう。「オスの体の中に赤ちゃんのもとが半分あって、メスの体の中にも赤ちゃんのもとが半分あるよ。オスが持っている赤ちゃんのもとをメスの赤ちゃんの入り口に届けてあげると、メスの体の中で小さな赤ちゃんになって、大きくなって、入り口が出口になって、そこから生まれてくるんだよ。
人間も同じなんだよ。赤ちゃんの通り道はとっても大切なところだから、プライベートゾーンと言って、人間はパンツをはいて守っているんだよ」と、科学的にさらっと教えてあげましょう。小さければ小さいほど「ふーん。わかった!」でおしまいです。
すぐに次の遊びに行ってしまいます。エロい、きもいという反応は10歳ころからですので、それより前に質問してきてくれたらラッキーです。さらに、もしかしたら、科学的なことを知りたいわけではないかもしれません。
どうしてそのことを知りたくなったのか、ぜひ、聞いてみてあげてください。お友達の家に赤ちゃんができたから知りたくなったのかもしれませんし、年上のお友達からネガティブな形で情報が入ったのかもしれません。
高橋 幸子先生 埼玉医科大学 医療人育成支援センター ・地域医学推進センター/産婦人科山形大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療センター研修医、埼玉医科大学病院産婦人科助教、埼玉医科大学地域医学医療センター助教を経て、現職。年間80回以上、全国の小学校・中学校・高等学校にて性教育の講演を行っている。教育雑誌、TVなど、性教育テーマでのメディア掲載・出演実績多数。
活動:日本家族計画協会クリニック非常勤医師。彩の国思春期研究会西部支部会長
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