代々泥棒一家の娘と代々警察一家の息子の恋を描くラブコメディードラマ「ルパンの娘」で主役の華を演じる。普段は図書館司書として、穏やかに暮らす華。しかし、恋人を助けるためにやむをえず、家族の泥棒を手助けすることになり、強くてセクシーな怪盗に変身。二面性や葛藤をユーモラスに表現する。
1~3月に放送されたドラマ「初めて恋をした日に読む話」に続き、今年2回目のラブコメディードラマ主演。恋人役の瀬戸康史さんは「深田さんが来るだけで現場が和む。どう演じようか悩んでいても、深田さんと演じていると、それがなくなっていく」と話す。しかし、自身は「とても落ち込みやすい面もあるんです」と明かす。
出演が決まった芝居の台本が届くと「どうしよう」と不安になる。撮影が始まる何日か前からは、落ち込んで誰にも会えなくなるほどだ。撮影期間中も何が起こるかわからないので人との予定を入れない。撮影にも、不安な気持ちのままで向かうという。
「それでも真正面から向き合うしかないし、現場に入れば一人ではないから。監督、プロデューサー、カメラマン、共演者……とみんなに助けてもらっています」。
「ルパンの娘」は演出の一人に、今年ヒットした映画「翔んで埼玉」を監督した武内英樹さんがいる。
武内さんからは「こういうの(演技)好きでしょ?」と気持ちをのせてもらい、楽しく撮影ができた。現場のこだわりや熱い思いに押された。「ワンシーン、ワンシーンが休む間もないおもしろさです。ミュージカル仕立てあり、アクションシーンあり、ドラマありで、数秒の間にもこだわって作っているのでぜひ見てください」
メッセージ
私は中学生のころから仕事をしていたので、中高生時代の楽しい思い出がありません。何げないことでも楽しい日々を味わってみたかったですね。中高生のみなさんには、将来のために何かをするのもいいけれど、今やりたいことを自由にやってほしい。もし間違ったことをしていたとしても、今なら叱ってくれる人もいるから。
1982年11月2日生まれ、東京都出身。主な出演作に、映画「超高速!参勤交代」、ドラマ「初めて恋をした日に読む話」など。ドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系)は11日スタート。
(文・小貫友里、撮影・慎芝賢)
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