ポークビーンズ
材料をボウルに入れてチンするだけでできるスープ。
やってみたらきっと「えっ!こんなにカンタンに?」って思うかも。
一緒につくろう!
今回のナビゲーター
スープ作家 有賀 薫(ありがかおる)さん
おうちの方へ
私がスープ作家になったきっかけは、朝起きてこない息子なんです(笑い)。大学受験も差し迫った高校3年生の冬、布団をはがして無理やり起こすよりも効果的なことは? と考え、「スープできているけど起きない?」 と声をかけたところ、すっと部屋から出てきたのです。
できるだけ簡単、でもホッとできる料理を
寒さが増すこれからの季節、体の中から温まるスープは朝食におすすめです。
社会と関わりを持ちながら、家庭内の仕事にも追われる今の親たち。私も働きながら子育てをしてきたので、ちゃんとしたい。でも負担になり過ぎると続かないというジレンマがとても理解できます。ですから私のレシピは、手間はなるべく簡略化しつつも手作り感は失わず、ホッとできるということを大切にしています。
材料のすべてをそろえる必要はなく、分量も目安。冷蔵庫の余りものでも構いません。家族の好みに合わせて、適度にアレンジして「我が家の味」にしてください。だしの素やコンソメは入れずにさっぱり素材の味を楽しむのもいいですし、コクが欲しいなと思えば入れればよいのです。
一緒にキッチンに立って経験を促すことも大切
いくら毎日料理を食べていても、どうやってその料理ができたのかを想像するには、やはり実際の経験が必要です。自分が作ったものを人に食べてもらうと生きることの自信にもつながりますし、出してもらった料理にあまり文句を言わなくなります。私は息子が3歳のころから時々一緒に料理をし、包丁も持たせていました。
キッチンには火、刃物、割れものありと危険がいっぱいです。でもそういう場所に身を置くと、良いことと悪いことをちゃんと感じ取れるようになるものです。最初は注意を促すことが多いかもしれませんが、次第にキッチンでふざけるようなことはしなくなるはずです。
スープ作家 有賀 薫(ありがかおる)さん
ライター業のかたわら、2011年から365日毎朝のスープを作りSNSにアップ。作る人の負担にならず、心が楽になるレシピで次第に話題に。『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう 1、2人分からすぐ作れる毎日レシピ』(文響社)で料理レシピ本大賞in Japan 2018 入賞。近著は『朝10分でできるスープ弁当』(マガジンハウス)。
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