小学校高学年にもなってくると、「子どもは早く寝なさい!!」、「言われたことはすぐにやりなさい!!」、「黙って言うことを聞きなさい!!」というのでは、子どもは納得できません。
「もう子どもじゃない!自分も対等でいたい!」という思いがムクムクと強くなってくるのですもの。「どうして、子どもだからって○○しちゃいけないの?」、「なぜ」「どうして」と聞いてくることって、ありますよね。
そんなときこそ、話し合いのチャンス!子どもの考えを聞き、子どもが自立していくチカラを育てるチャンスですよ!「何で、子どもは早く寝なくちゃならないの?」、「大人だけ、遅くまで好きなテレビを観ていてズルイ」なんて言い出したら、まず、子どもの「考え」を聞くこと。
「あなたは、どう思う?」「何で早く寝ないといけないと思う?」子どもの話を聞きます。「そういう風に思ったんだね」と、考えを認めてあげてね。←ここポイント!その上で、親も一人の大人として意見を伝えるの。
たとえば、「成長期の子どもは、睡眠時間が8時間は必要なの」「もうちょっとお兄ちゃんになったら、今より1時間遅くまで起きていられるから」などと、親の考えを伝えます。子どもは理にかなった話なら聞く耳を持つし、親の考えも聞きたいと思っているのです。
ただ、まず子どもの話をよく聞くこと。この順番が大事なのです!!←ここもポイント。親は、子どもの気持ちを理解すると同時に、社会のルールを教えていかなければならない役割もあります。その時は、優しく、そして毅然と伝えること。
ポイントは3つ。【その一】自分の家には自分の家のルールがあること。【その二】ダメなことはダメ!【その三】大人になるのはいいものだよ!子どもと話をしながら、自立に導いていきましょう♪
いろんなことあるけど、ファイト!
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髙取しづか ことばキャンプ教室主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。ことばキャンプ教室を各地で開校すると共に、児童養護施設にて子どもや職員の研修活動を行う。著書多数。
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