県が2018年度に首都圏や関西圏、県内で行った県ブランド産品の認知度調査で、上位2品目となった「オリーブ牛」「丸亀うちわ」の認知度が初めて4割を上回ったことが分かった。いずれも2年前の前回調査から10ポイント余り上昇。百貨店などでのPRや販路拡大に向けた戦略が奏功したとみられ、県は一層の浸透に向けた取り組みを継続する。
認知度調査は10年度から隔年で実施。18年度は県ブランド産品32品目について今年1~3月にインターネットで行い、20~70代の男女1300人(首都圏、関西圏各500人、県内300人)から回答を得た。
首都圏、関西圏、県内の3エリア合計の認知度をみると、オリーブ牛が前回調査比11・8ポイント増の42・4%でトップ。2位の丸亀うちわは同12・3ポイント増の40・5%で、共に高い伸び率を示した。3位はオリーブハマチ・オリーブぶりで同5・3ポイント増の29・6%だった。
エリア別では、オリーブ牛は関西圏で30・2%(1位)と初めて3割を超え、首都圏でも20・0%(2位)に達した。県内は95・1%(1位)。一方、丸亀うちわは首都圏が21・3%(1位)と、前回調査(11・8%)からほぼ倍増。関西圏も27・3%(2位)と高く、県内は89・9%(2位)だった。
他の品目に関しても認知度は上昇傾向で、継続調査している27品目の平均認知度は前回から2・5ポイント増の14・3%だった。
認知度上昇の背景について、県県産品振興課は「県外でのフェアを過去2年で計100回以上、延べ計3千日以上開くなど、県を挙げた地道な取り組みの成果が出ている」と分析。認知度アップが目立ったオリーブ牛や丸亀うちわに関しては、地元自治体や業界団体によるPR効果も大きいとしている。