ある日、バンクス家のきょうだいのもとにやって来たメリー・ポピンズは、魔法が使える教育係。時を経て、大人になったきょうだいの前に、再び彼女が現れた――。公開中の映画「メリー・ポピンズ リターンズ」で、バンクス家の長男で、妻を亡くした3人の子どもの父、マイケルの吹き替えを担当する。
ミュージカルシーンがたっぷりの作品だ。仕事で本格的に歌を収録するのは初挑戦だったため、とても緊張したという。マイケルが妻を思って歌う「君はどこへ」は、歌とせりふが交互に出てくる難しい曲だが、感情を込めて、優しい声で歌い上げた。歌う仕事については「本当に難しかったですね。もしもみなさんがいいといってくださるなら、また挑戦してみたい」と話す。
小学生の時、父親が前作「メリー・ポピンズ」のレーザーディスクを買ってきた。「実写とアニメーションがコラボレーションする作品は見たことがなかったので、本当におどろきました。夢のような展開にワクワクしましたね」
この映画に夢中になった自分も、作中のマイケルも大人になり、父となって、重なる部分があった。「大変な状況でも自分を律して、子どもと接するマイケルはすごいなと感心していました。(自分は)けっこう怒ってしまうんです。でも、怒った後は、必ず楽しくするように心がけています」
部活に打ち込んでいた中学時代。バレーボール部に所属し、エースの裏のポジションだった。高校時代の友達とは、今も時々会うという。「生活の話や子どもの話、健康の話。悩みを話し合ったりしています。中高生時代の仲間はやっぱり大切ですね」
メッセージ
この作品からは「信じることの大切さ」や「自分はできると思うことの大切さ」を学ぶことができます。絶対にできると信じて、自分の課題にぶつかっていけば、何か得るものや新しい発見があるはずです。いろいろなことにたくさん挑戦してください。
1972年7月8日生まれ、神奈川県出身。95年に映画「花より男子」で俳優としてデビューする。「パネルクイズ アタック25」や「うたコン」で司会を務めるなど、幅広く活躍している。映画「メリー・ポピンズ リターンズ」は公開中。
(文・小勝千尋、写真・倉田貴志)
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