宿泊を伴う「夜型観光」の充実へ向けて県は14日、初めて企画した夜間イベントの補助事業に、父母ケ浜(三豊市)でのライブや高松市中央商店街の空き店舗を活用したイベントなど7事業を採択したと発表した。外国人から人気の夜型観光を推進して交流人口の増加を図るとともに、滞在日数や消費を増やし、地域経済の活性化につなげる。(写真は資料=LEDの光で虹が浮かび上がった丸亀城大手門=丸亀市一番丁・2018年9月)
6月定例県議会の代表質問で、浜田知事が氏家孝志氏(自民県政会・仲多度1区)の質問に答えた。
県観光協会の2017年の調査によると、県外客の宿泊は1泊2日が半数を占め、平均で1・30泊。滞在や消費を増やす取り組みが課題で、県は昨年、琴平町で夜間の伝統芸能イベントを企画するなど、夜型観光の推進に努めている。
今回の支援事業では経費の2分の1(新規は上限200万円、拡充は同100万円)を補助。公募に11件の提案があり、新規5件、拡充2件を採択した。
具体的には、▽父母ケ浜で映画の上映やライブ▽高松市中央商店街の空き店舗で映像投影を楽しみながら地元食材を使った料理を味わう▽琴電の車内を活用した現代サーカス―など。
このほか、県主催の夜間イベントとして、10月に総本山善通寺で獅子舞演舞、11月に琴平町の観光施設「金陵の郷」などで「こんぴら舟々」を披露する。
県は、瀬戸内国際芸術祭夏・秋会期や、夏のイベントとして定着した「瀬戸内サマーナイトフェスティバル」などとの相乗効果も期待しており、知事は「より長い時間、香川の夜を楽しんでもらい、消費喚起につなげたい」と述べた。
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