東京都立国分寺高校 レゴ部(国分寺市)
東京都立国分寺高校には、都立高では唯一、レゴ部があります。玩具メーカー・レゴ社製のブロック「LEGO」を組み立てて作品を作ります。
毎年9月の文化祭で大作を披露するほか、夏休みには地域の小学生にレゴの作り方を教えています。(浴野朝香)
部員は1年生2人、2年生4人、3年生6人の計12人です。以前は同好会でしたが、部員が増えたため、2017年に部活動になりました。
活動するのは毎週月曜日。放課後の約2時間、それぞれが好きなものを自由に作ります。夏休みには学校に集まって、一日中作っていることも珍しくありません。
松井陸さん(1年)は、レゴを使ったモザイクアートが自信作です。
作りたいものを画像で見て形を覚え、表現します。「レゴを作っている間は、どんな時よりも熱中しています。完成度を上げようと思うと、やめられなくなる」と笑います。
入部するまでレゴには関心はなかったといいますが、「先月、親に初めてキットを買ってもらい、家でもやり始めました」。
将来は建築の道に進みたいという長谷川恵太さん(1年)は、建物ばかり作っています。
歩いている時はいつも建物を観察し、形やデザインがめずらしい建築物を見ると、レゴで再現します。「立体として形に残せるのがレゴの魅力」といいます。
近藤敬太さん(2年)は、飛行機や船などを作るのが得意です。「自分が考えたものを、何もないところから形にできるのがレゴの楽しさです」
部長の植野大樹さん(2年)は小さいころからレゴが大好きで、レゴ部に入りたくて国分寺高校を選びました。
植野さんはよく、軸やギアなどレゴ専用のパーツと、別の道具を組み合わせて、動きのある物を作っています。9月に開かれた文化祭では、軸やペットボトルなどで作ったふりこのおもちゃを披露しました。
文化祭ではこういったオリジナル作品のほか、キットを利用して作った観覧車やメリーゴーラウンド、自由の女神など15点ほどを展示しました。
1千ピース以上を使った大作もあります。それぞれ自宅で作った作品も持ち寄りました。レゴ部の展示は毎年好評で、見に来る大人も多いといいます。
小学生に伝授!人気のイベント
夏休みには、近くの公民館で、20人ほどの小学生に作り方を教えます。毎年人気のイベントで、抽選で参加者を決めています。
部員たちが小学生にテーマを与え、どの部品を使ったらうまく作れるかを説明したり、作品のバランスが悪い時は直したりしながら、いっしょに作り上げます。
10月下旬には、公民館で子どもたちが作ったものを展示しています。
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