ママたちが抱えるスマホ写真のちょっとした疑問やお悩みを、写真教室講師の矢島直美さんに聞いてみました。
Q.毎日撮っているのに、お弁当の写真が全然おいしそうに見えないのはなぜ? また、簡単に撮れるアングルがあれば教えてください。
A.照明の下で撮っていませんか? 照明を消して、外の光が十分に入る窓辺の明るい場所で撮るだけで、料理がおいしそうに写りますよ。お弁当は真上から撮ると、飾り付けなどのデザイン的な美しさが映える写真になって、おすすめです。
Q.子どもの楽しそうな表情を撮影するのが難しいです。どうしたら良い瞬間を収められますか?
A.お子さんが楽しそうにしていることが一番。そのためには撮影するママも一緒に楽しんで! ママが楽しそうにしていると、お子さんも自然と良い表情になりますよ。iPhoneなら「Live Photos」(ライブフォトズ)モードを使えば、シャッターを押した前後の動画も記録されるので、撮り逃しの心配がなく、後から良い瞬間を選んで写真に切り出すこともできます。
Q.子どもの発表会などで、暗い観客席から明るいステージを撮ろうとすると、画面の一部が白っぽくなってしまいます。
A.ステージの撮影は距離もあるので、スマホではなかなか難しいですよね。画面の一部が白っぽくなってしまうことを「白飛び」と言いますが、そんな時は暗めに撮影して、後から補正で明るさを微調整しましょう。iPhoneなどの一部機種では、「シャドウ」(画像の暗い部分のみ、明るさを補正できる)など、細かな補正機能があるので、いろいろ試してみてください。
before
after
Q.逆光(レンズが太陽など光の方向を向くこと)で子どもの顔が暗く写ってしまいました。
A.一般的に「逆光は難しい」と言われますが、味方に付けると味わいのある写真を撮ることができます。お子さんの顔が明るくなるように調整してから撮ると、背景が白っぽくなり、まるで光に包まれているかのような柔らかい雰囲気に。撮り終わったら、明るさを微調整して仕上げましょう。
教わったのは……写真教室代表 矢島直美さん2008年に雑誌「カメラ日和」の編集長に就任し、写真教室も開く。その後独立し、16年から写真教室「たのしいカメラ学校」を始め、一般向けにカメラの基本から、写真を使ったもの作りまで、多彩な講座を開いている。著書に「カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編」(1296円、インプレス)など。
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