県は28日、口の中や手足などに水疱(すいほう)性の発疹が出る手足口病が多く発生しているとして、県内全域に流行警報を発令した。23日までの1週間に小児科の28定点医療機関で診断された患者は166人、1定点当たりの患者数は5・93人(警報ラインは5・0人)となった。警報発令は2017年6月以来約2年ぶり。
手足口病は、乳幼児を中心に夏に流行する感染症。発熱も3人に1人程度はみられるが、38度以下のケースが多いという。感染経路は、せきやくしゃみによる飛沫感染や、排せつ物中のウイルスが手などを介して口や鼻に運ばれる接触感染がある。
県薬務感染症対策課によると、患者数は6月から徐々に増え始め、第25週(6月17~23日)は前週の1定点当たり2・96人からさらに増加して警報ラインを超えた。年齢別では1~2歳児が多い。また、地域別では西讃(1定点当たり24・75人)の患者数が多く、高松市は同2・60人。
同課は今後も感染者の増加が予想されるとして、「手洗いを徹底し、タオルやコップの共用は避けて」と注意を呼び掛けている。
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