昔から全国で作られていたかがり手まり。近代になるとゴムまりの普及で継承者が少なくなった手まり作りですが、県内では1977年に観音寺市の郷土史家、荒木計雄さんと妻の八重子さんが「讃岐かがり手まり保存会」を設立、現在は嫁いできた永子さんが代表となり、伝統の技術を受け継いでいます。
使うのは草木で染めた木綿糸。もみ殻を和紙に包んだ芯を糸で巻き、土台を作ります。そして土台に「地割線」と呼ばれる模様を作るための案内線をかがっていくのですが、線が正しくないと美しい模様にはなりません。模様は100種以上、糸の色も100種以上なので組み合わせは無限大。直径2・ほどのものから制作に4カ月以上はかかる円周42・ほどの大作まで、どれも優しい色合いが印象的です。
ストラップやブローチ、お香が入った「にほひ手まり」「掛け香」などバラエティー豊かなアイテムもそろいます。手まり作りが体験できる「ちょっぴり体験」(3240円)もおすすめです。
■メモ
高松市観光通り2-3-16
087(880)4029
毎週金曜日発行
四国新聞 itsumo vol.20より
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