宇多津町のうたづ臨海公園内に建設中の「四国水族館」の工事現場で24日、四国最大級のメイン水槽に用いる大型アクリルパネルの搬入が始まった。2020年3月の開業に向け、水族館本体の整備が着々と進んでいる。
実施設計によると、同水族館は臨海公園西側の約8500平方メートルに鉄骨2階建て、延べ床面積約7200平方メートルの施設を建設。展示水量約2200トンは四国最大規模で、約80基の水槽で四国ならではの水中世界を再現する。
搬入が始まったのは、カツオ類など太平洋の回遊魚を展示する四国最大級のメイン水槽「綿津見の景」(650立方メートル)用の大型アクリルパネル。神戸市立須磨海浜水族園や京都水族館などの水槽を手掛けた菱晃(東京)社製で、完成すれば水槽の展示面は幅約11メートル、高さ約5・5メートルとなる。
搬入作業のために4分割されたパネルは1枚が縦6・15メートル、横2・85メートル、厚さ約40センチ、重さ8・2トンで、この日は午前と午後に各1枚をクレーンでつり上げ、建設中の建物内に運び入れた。
須磨海浜水族園の指定管理者で四国水族館の運営を担うアクアメント(神戸市)によると、昨年7月に着工した四国水族館では今後、各水槽パネルの搬入・据え付けや内装工事などを行い、年内に工事を完了する予定。