医療の進歩を支えるさまざまな医療機器。生命維持管理装置、人工呼吸器などは、新型コロナウイルス関連のニュースなどでも話題になることが多い。そんな最先端の医療機器に不可欠なのが臨床工学技士。神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科で実際に学ぶ学生の話を例に、臨床工学技士について詳しくなろう。

臨床工学技士とは

医師や看護師らとともに医療に従事するメディカルスタッフの一職種。スペシャリストとして医療機器を操作し、チーム医療に貢献するのが臨床工学技士だ。

臨床工学技士は、「いのちのエンジニア」と称されることが多い。エンジニアとは機械や電気などの技術者という意味。患者の命を預かる医療現場で、医療機器の取り扱いのプロとして関わることがそう呼ばれるゆえんだ。当然のことながら、医療分野・工学分野それぞれの知識が不可欠となる。

 

 

臨床工学技士になるには?

同じ医療分野の「看護師」や「薬剤師」などと同様に、大学などで必要な知識や技術を学び、国家試験に合格しなければならない。2020年3月に実施された臨床工学技士国家試験の合格率は82.1%だった。

では実際に大学ではどのようなことを学ぶのだろうか。ここからは、神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科で学ぶ村上舞菜さん(2年)の話を交えて紹介していこう

子どもの頃から憧れていた医療分野

村上舞菜さん(神奈川工科大学 健康医療科学部 臨床工学科2年/愛媛県立今治北高校出身)

子どもの頃、祖父が入院していた病院で多くのスタッフと医療機器が活躍している様子を目の当たりにしました。そのときから、医療分野に憧れを抱いていました。

進路選択の際、臨床工学と薬学で悩みましたが、物理が得意だったため入学後に役立つと考え、臨床工学を選んだのです。

 

現在の学びと将来の目標

現在は、体温や脈拍などのバイタルサインを計測する機器や、心電図波形を見る機器、超音波診断装置などの原理や構造、操作方法について学んでいます。臨床工学技士は、病院などで機器の操作や点検を行うため、構造や原理についての理解も必要なのです。そのため、「電気工学」「電子工学」などの授業を受けました。また、「病理学」「生化学」といった医療の知識をつけるための講義も受けています。

将来は、大規模な病院で人工心肺装置などの医療機器の操作をしたいです。また、それとは別に、医療機器メーカーなどで医療機器の開発に携わってみたいという気持ちも。いずれにしても、4年次の臨床工学技士の国家試験合格が、大きな目標です。

 

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