知りたい! 行きたい! 留学
困ったときのサポートは?
「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあります。
しかし実際には、その旅先が安全かどうか、困ったら誰がどう助けてくれるのかといったことなど、親元を離れての海外生活には心配がつきものです。
ですから、プログラムを選ぶときは、どのようなサポートのもとで運営されているのかに注目して検討するのも一案です。
例えば短期留学。慣れない外国で、困ったらすぐに日本語で相談したいと考えているなら、引率者のいるプログラムが安心です。
自立心を養うことも目的のひとつと考えているなら、手取り足取り助けがあるよりも、自分で考えて対応する場面が多いプログラムのほうが達成感を感じられるでしょう。
長期留学となると、ずっと引率つきというわけにはいきませんが、各交流団体が、生徒が安心して留学生活を送ることができるようにサポート方法を工夫しています。
定期リポートを義務付け、それに対して日本からメールや電話で個別相談・指導を行っている団体もあれば、渡航後は現地の担当者が直接サポートしている団体もあります。
現地の担当者に相談する場合は、英語または現地語で伝えなければなりません。
一見ハードルが高いように思えますが、現地の文化や習慣、社会情勢がよくわかっているからこそ、文化の違いによって起こる問題に適切なアドバイスがもらえるというメリットがあります。
交流団体によっては、この相談役をボランティアが担っています。
自分自身または家族が留学したことがある、学校やファミリーとして留学生を受け入れたことがあるなどきっかけは様々ですが、留学生に関心をもち、よりよい体験をしてほしいと願う気持ちが原動力。
彼らは困ったときはもちろん、うれしいとき、頑張りどきなどプログラム期間を通して生徒に寄り添い、体験をともにしてくれる頼もしい「伴走者」です。
高校生が、言葉も文化も慣れない外国で失敗したり、困ったことに直面したりするのは当たり前のこと。
そんな中で、何度もチャレンジしようと思える安心感のある環境づくりは、高校留学における重要なサポートであると考えています。(AFS日本協会広報・藤澤紀子)
AFSでは、各国の学生や社会人約5万3000人がボランティアとして留学生の相談役になったり、研修や交流イベントを企画したりしています。
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