全国的に人気のサイクリングでさらなる誘客を図ろうと、県は、昨春設けた県内の海岸線沿いを走る「基幹ルート」とは別に、高松、東讃、中讃、西讃の4地域で、それぞれを周回する新たなコースを「地域ルート」として設定した。来年度以降、ルートの路面表示や多言語でのサイクリングマップの作成を進める。
内陸部の観光地や道の駅などを周遊し、国内外のサイクリスト(自転車愛好家)の滞在を県内全域に広めようと、基幹ルートを取り込む形で4地域ごとに1周約80~88キロの周回コースを設定。小豆島は、昨年度に島を1周するモデルルート(82キロ)を決めている。
各ルートとも安全に走れる幹線道をコースに設定した。高松ルートは庵治半島を1周し、高松市塩江町までを回るコース。東讃ルートは四国霊場88番札所・大窪寺やハマチ養殖発祥の地の安戸池などを巡る。中讃ルートは金刀比羅宮の近くを通り、丸亀や坂出市内も回る。西讃ルートは荘内半島や父母ケ浜などを走る。
周回ルートから外れ、屋島山上や豊稔池などの名所に立ち寄るコースや、ルートをショートカットする「オプションルート」も用意。上級者向けにはアップダウンの多い山間部を走る「山側ルート」を設定し、サイクリストの技量や目的に柔軟に対応できるよう工夫した。
今後、距離や進行方向を記した路面表示や、休憩所を整備するほか、見通しの悪い場所には注意を促す看板を設置。日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語の多言語マップも作成する。
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