春たけなわ。心なしか気分も華やぎます。今年のゴールデンウィークは10連休という人も多いかもしれません。
今度の休日は、自転車に乗って香川の魅力を再発見する旅に出掛けてみませんか。レンタサイクル情報も盛り込んだ、おすすめスポットを紹介します。
心地よい潮風 松林を走る爽快感
白砂青松で名高い津田の松原は、風光明びな瀬戸内の景観を堪能できる絶好のビューポイント。樹齢600年の根上がり松を含む松林が約1㌔にわたって続き、太陽の日差しを浴びながらペダルを踏む心地よさはひとしお。爽やかな潮風も手伝って、ゆるりとした時間が流れる非日常を体感できます。
クアパーク津田で自転車を借りて松林の中を西に1㌔ほど進むと、かつて「津田の銀座」とも呼ばれたタイル敷きの商店街が。今ではその面影も薄れてはきたものの、100年を超えて地元に愛されている老舗菓舗「三好松月堂」は健在。4月中楽しめる名物「あげ餅」をはじめとする伝統の和菓子と、パティシエが手掛ける本格洋菓子で小腹を満たしてみませんか。
穏やかな瀬戸内海を眺めながら東へ2㌔ほど走れば、イルカと触れ合える人気の施設「日本ドルフィンセンター」も。エサやり体験やイルカと一緒に泳ぐドルフィンスイム、トレーナー体験など、楽しいプログラムが盛りだくさん。帰りはリニューアルしたばかりの「クアパーク津田」でひと休み。大浴場&サウナの日帰り入浴が楽しめるほか、宿泊もOKです。全室オーシャンビューで、瀬戸内の多島美や行き交う船、時間とともに変わりゆく景色に、身も心も癒やされるはず!
景色にグルメ スローな島時間を楽む
島挙げての取り組みの成果で、近年自転車でめぐる観光客が目立って増えた小豆島。土庄港周辺にも土庄港観光センター、小豆島総合観光案内所など自転車をレンタルできる施設が充実しています。
港から徒歩1分の「オーキドホテル」でも電動、シティーサイクルがレンタル可。ホテルの温泉は日帰り入浴(600円)ができるので、サイクリングの後、汗を流すのにぴったりなのです。
港周辺で人気のスポットは、小豆島八十八カ所霊場第54番「皇踏山宝生院」。国の特別天然記念物のシンパクは、樹齢1600年、周囲16・6㍍の大木。応神天皇が植えたという伝説もあり、パワースポットとしても注目されています。
国道436号線に戻って西に進めば、島の最西端には映画「八日目の蝉」のロケ地として有名な旧戸形小学校。校庭のすぐ先に広がる美しい砂浜も見所で、毎年4月上旬から5月中旬まで〝海上を泳ぐ鯉のぼり〟が楽しめます。
逆に進路を東にとれば、双子浦展望台、池田港を経由して「道の駅海の駅小豆島ふるさと村」まで約8㌔。併設の「手延そうめん館」では、そうめんの箸分け体験が人気で、終了後にいただいたそうめんのおいしさにびっくり!
景色もグルメも大充実の小豆島。自転車だからこそ味わえるスローな島時間を楽しんで。
毎週金曜日発行
四国新聞 itsumo vol24.より
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