丸亀市中心部の通町商店街の空き店舗を活用し、高齢者から子どもまで多世代が交流する居場所づくりの整備が進んでいる。障害者福祉などを含め地域の関係する団体などでつくる委員会が管理運営を担うのが特徴。5月中のオープンを目標にしており、地域のつながりをつくる多世代・多目的型の拠点を目指す。
通町商店街では、食事・喫茶や演奏会、展示会などに利用されていた近くの多目的施設が老朽化で2016年に閉館。これに代わる多世代交流の拠点をつくろうと、商店街やボランティア団体などが中心となって検討が始まり、市社会福祉協議会が支援。高齢者や障害者の福祉、子育て支援、まちづくり団体など幅広い意見を聞く実行委を設け、準備を進めてきた。
名称は「みんながオルデ通町」。市社協のキャラクター「オルデ」から取り、「ここに来ればみんないるよ」という思いを込めた。空き店舗を市社協が約200万円で改修し、トイレの改修、階段の手すりや授乳が可能な部屋の整備などを行った。
管理運営に当たる委員会を近く設立する予定。日常的に人が集まる機能では、高齢者がお茶を飲んで談笑したり、高校生が放課後に塾までの時間を過ごしたりするスペースや、子どもや親子連れが楽しめる絵本や書籍の「まちライブラリー」などを検討している。
ボランティア団体やNPO法人、コミュニティー組織などに働き掛け、みんながオルデ通町を会場に定期的に活動してもらうほか、商店街でイベントを開こうとするグループなどの多目的な利用を図る。
通町商店街振興組合の川上康夫専務理事は「商店街のコミュニティー機能を生かして住民のつながりを生みたい」と話す。市社協は「少子高齢社会の中で居場所づくりは重要な課題。今回の取り組みがモデルケースになれば」としている
外部リンク