日本最大級のため池・満濃池(まんのう町)が、国の名勝に指定されたことを祝う懸垂幕が18日、同町役場本庁舎に掲げられた。ため池の名勝指定は全国で初めて。町は「満濃池の価値や魅力を多くの人に知ってもらうと同時に、環境保全に取り組んで未来に残していきたい」と気持ちを新たにしている。
16日付の官報に掲載されたことを受けて町が設置した。満濃池の名勝指定に向けた動きとしては、今年6月、国の文化審議会(佐藤信会長)が柴山昌彦文部科学相=当時=に答申。同時に答申していた紫雲出山遺跡(三豊市)も新たに史跡に指定された。今回の指定により、県内の名勝は特別名勝を含め6件、史跡は特別史跡を含め23件となった。
この日は午前8時半ごろ、栗田町長や三原一夫教育長らが見守る中、「祝 国の名勝に指定 ため池では全国初 満濃池」と書かれた懸垂幕(縦8㍍、横80㌢)がお目見え。懸垂幕には満濃池の全景を空撮した写真も印刷されている。
2016年の「世界かんがい施設遺産」への登録に続く快挙に、栗田町長は「満濃池の文化的、歴史的価値が認められて大変ありがたい。今後も観光の拠点としてさらなる情報発信に努めていきたい」と述べた。
町は今後、満濃池の魅力を広く発信するための講演会やシンポジウムなどの開催を計画しているという。
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