知りたい! 行きたい! 留学リポート
フランス、ランス市
川崎健士朗さん(静岡・高校3年)
フランスには「Bisous(ビズ)」の文化があります。
チークキスのことで、フランスでの友人や家族との日常的なあいさつです。
パリや留学先である北部のシャンパーニュ地方では、チークキスの回数は2回ですが、地域によってはなんと!4回のところもあります。
毎朝、学校に行くとまず友人たちとするのはビズです。「 ça va?(元気?)」と言いながらチークキスをします。
男友だちとはビズではなく握手が一般的ですが、それでも親しい男友だちだとビズであいさつをします。学校が終わった後も同じです。
留学してから大きな戸惑いや困難はありませんでしたが、日本の文化では握手さえあまりしないので、やはりビズにはある程度の慣れを必要としました。
ただ、毎日やっているうちに余裕をもってビスができるようになりました。
フランスを選んだのは、元々フランスの文化が好きで、現地での暮らしを体験したいと思ったからです。
当初はアメリカやカナダなどと迷いました。英語が母国語でない国に長期滞在してうまくやっていけるだろうかという不安はありました。
しかし、英語圏以外の文化を体験できる良い機会となっています。
実際に生活してみて一番感じる違いは、時間感覚です。
特に違うのがディナーの時間です。フランス人は食事に時間をかけるので、友人などを迎えてのディナーはとても長くなります。
食事の前の軽食だけでも1時間ほどかかることもあります。
そしてメイン、デザートと、料理と会話を楽しみます。
総じて、フランス人は時間の楽しみ方が非常に上手だと思います。
日本では味わえないものの一つに街並みがあります。
ランスの街の中心部に位置するノートルダム大聖堂は、歴代の国王の戴冠式が行われてきたところで、パリのそれよりも大きく、国内でも有数の建築物です。
また、留学生活で初のバカンスでホストファミリーと一緒に行ったロワール地方では、多くの城をめぐることができました。
一方で、日本の文化もたくさん見つけました。マンガやアニメだけでなく、日本食や和服など、非常に多くの日本の文化が入りこんでいます。
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