あなたに手紙を書きます。「器の大きな人」になりたいあなたに手紙を書きます。
問題が起きても動じない。多くの人に信頼される。ささいなことに目くじらを立てない。大きな夢を持っている。こんな人を器が大きな人と言います。こういう人になりたいね。
では、どうしたら器の大きな人になれるのでしょう。私も器の大きな人になることを夢見て、器の大きな人を見つけては、ほかの人とのちがいを探しました。
そこには二つの特徴がありました。一つは、「何でもやってみる」こと。ほかの人がやるかやるまいかを考えている時に、器の大きな人はすぐに実行していました。初めてのことでも、知らないことでも、とにかく始めてみる。当然、失敗や傷つくこともあるでしょう。でも、その失敗が彼の器を大きくしているように見えました。
もう一つの特徴は、「余計なことは考えない」こと。やらなきゃ良かったかなという後悔や、この先どうなるんだろうという不安、人からどう思われているのかななんてことを考えない。今、目の前にあることに集中する。そういうプラス思考が器を大きくしているようでした。
何でもやってみる。余計なことを考えない。これを長く続けていくうちに、器というものは大きくなるのだと思います。あなたもやってみませんか。器の大きな人間になれたら、きっと毎日が楽しく、濃くなるはずです。
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ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント。
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