高松市の大西市長は6日の定例会見で、台湾のパラリンピック陸上競技の代表チームが2020年東京五輪・パラリンピックの事前合宿を行うことが決まったと明らかにした。合宿は20年8月12~17日の6日間、同市屋島中町の屋島レクザムフィールドで実施する。選手・スタッフ20人程度が訪れる予定。今月27日に同市役所で中華台北パラリンピック委員会と基本合意書の調印式を行う。
東京五輪パラに関連し、県内で事前合宿することが決まったのは、坂出市の府中湖で行うカヌースプリントのハンガリー代表に次いで2例目。大西市長は「障害者スポーツの振興に積極的に取り組む中での事前合宿決定は大変うれしい。全面的にサポートしたい」と意欲を示した。
高松市は東京五輪パラに向け、海外選手と交流する「ホストタウン」や宿泊施設や運動施設のバリアフリー化に取り組む自治体を国が支援する「共生社会ホストタウン」に台湾を相手地域として17年12月に登録。以降、台湾とパラ陸上に関連した交流事業を展開するとともに事前合宿についても協議を重ねてきた。
屋島レクザムフィールドは、スロープやエレベーターなど障害者らに配慮したユニバーサルデザインを採用し、17年4月にリニューアルオープンした。昨年9月に障害者スポーツでは国内最大規模の日本パラ陸上選手権が開催されるなど実績も積み、台湾側の判断を後押ししたとみられる。
27日の基本合意書調印式には、中華台北パラリンピック委員会の幹部のほか、監督や選手も同席する予定。選手の一部は29日に同施設で開かれるパラ陸上の中国・四国大会にも特別枠で出場する意向という。
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