新年度がスタートした1日、県内の多くの企業で入社式が行われた。新元号が「令和」に決まり、平成最後となった新入社員たちは緊張した面持ちを浮かべながら決意を新たにした。人手不足が深刻化する中、精力的に採用活動を進めている企業も多く、各社のトップは今後の社業発展を担う若い力に期待を寄せ、「自分の限界に挑戦を」「『人財』に成長して」などとエールを送った。
香川銀行の入行式には55人が参加。本田典孝頭取が「地方創生の一翼を担う自覚を持ってほしい。中途半端な努力で自分の能力を決めつけず、自分の限界に挑戦してほしい」とメッセージを送り、新入行員を代表して近藤愛花さん(22)が「お客さまに選ばれる銀行員になれるよう、自らの成長に向けた改革をしたい」と誓いの言葉を述べた。
JR四国では過去最多の123人が入社。半井真司社長は競争激化や人口減少に伴う経営環境の厳しさを指摘した上で、「四国の繁栄なくして、社の発展はない。新時代の幕開けとともに入社した皆さん一人一人が四国の発展、会社の発展に貢献してくれることを期待している」と述べた。
今年8月に創業100年を迎えるタダノには44人が入社した。多田野宏一社長は海外売上比率8割などの長期目標を掲げ、「感謝、志、基本の3Kを大切に、自己リーダーシップとグローバルマインドを持つ『人財』に成長してほしい」と呼び掛けた。