8日は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬の始まりとされる。県内では朝晩の冷え込みが強まって寒暖差が大きい日が続き、冬の足音も聞こえてきた。
高松地方気象台によると、7日の高松の最低気温は今季最低の7.9度(平年10.3度)。早朝の高松市内は快晴で空気が澄み、初冬の風物詩「浮島現象」が見られた。
冷たい空気と暖かい海水の温度差で大気の層が光を屈折させ、遠くの島が浮いたように見える蜃気楼(しんきろう)の一種。同市浜ノ町から沖合を眺めると、北東に庵治町沖の稲毛島、北に遠方の小豆島と小豊島間の小島群、西には大槌島が海面からせり上がり、往来する船舶も浮かんで見えた。
同気象台の予報では、8日の最低気温は12度で、冷え込みは幾分和らぐ見込み。最高気温は18度と予想している。