抽選グッズには、その場でポポヴィッチ監督がサインも
サッカーJ2リーグ「FC町田ゼルビア」の、監督や選手とサポーターとの交流イベントが2020年2月9日(日)、小田急電鉄の特急ロマンスカーを貸し切って開催されました。
これは60000形「MSE」を貸切列車「特急ロマンスカー・ゼルビア号」として、小田急小田原線の鶴川~新宿間にて運行、車内でイベントを実施するというもので、鶴川駅(東京都町田市)はFC町田ゼルビアのホーム「町田GIONスタジアム」の最寄り駅です。
鶴川駅に停車する特急ロマンスカー「ゼルビア号」(2020年2月9日、大藤碩哉撮影)。
午前11時16分に「ゼルビア号」が鶴川駅を発車すると、FC町田ゼルビアのランコ・ポポヴィッチ監督が「本日はロマンスカーを使ったサポーターとの交流イベントを企画していただきありがとうございます。『ゼルビア号』の終点は新宿ではなく、『J1』です」とあいさつしました。
現役選手とFC町田ゼルビアのマスコットキャラクター「ゼルビー」との写真撮影会や、応援タオルなどFC町田ゼルビアのグッズが当たる抽選会と、交流イベントは続きます。抽選会の賞品には、ポポヴィッチ監督自らがその場でシャツにサインする、というものも見られました。
通常、鶴川~新宿間は各駅停車を利用しても約50分(土休日ダイヤ)ですが、「ゼルビア号」は途中、新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)の留置線に停車するなどしつつ、約70分かけて新宿へ到着しました。
J1へ 「特急ロマンスカー・ゼルビア号」が後押しになれば…
新宿駅では、FC町田ゼルビアの大友建寿(たけひさ)社長と岡田優希選手が、2020年シリーズに向けた抱負を語りました。
「ファンやサポーターと築き上げてきた実績が、今回の『ゼルビア号』の運転につながりました。この素晴らしいイベントが選手の後押しになり、J1への道が開ければよいと思います。2月23日に開幕戦がありますが、まずは勝利を届けたいと思いますので、ご声援をよろしくお願いします」(大友建寿社長)
「盛大なイベントをありがとうございます。小さいころ、ロマンスカーで箱根へ行ったことがありまして、そのような思い出のロマンスカーでイベントが開催できたことを嬉しく思います。できれば、ホームスタジアムのある鶴川駅に快速急行を止めていただき、僕らのプレーを見に来てほしいです」(岡田優希選手)
「ゼルビア号」にて、車内アナウンスするFC町田ゼルビアのポポヴィッチ監督(2020年2月9日、大藤碩哉撮影)。
小田急電鉄は2019年9月18日から、地域コミュニティの形成と発展を目指して、「歩く」をテーマにしたスマートフォン向けスポーツエンターテインメントアプリ「ARUCLUB MACHIDA(アルクラブ マチダ)」をFC町田ゼルビアと協働し運用しています。アプリのユーザー同士で歩いた歩数を共有し、その合計が目標歩数に達するとイベントが開催されるというもので、「ウォークファンド」と称しています。
今回の「ゼルビア号」運行は、ユーザーの合計歩数1000万歩達成を記念して行われたもので、応募したユーザーから75組150人が抽選で招待されました。
小田急電鉄の下岡祥彦専務は「『ARUCLUB MACHIDA』に参加いただいた皆様の強い思いが、今回の『ゼルビア号』運行を実現しました。感激しております」と話しました。
また、町田市の高橋 豊(高ははしごだか)副市長は「『ARUCLUB MACHIDA』を通じ、歩いてスタジアムに行っていただくことで、クルマでは見られない町田のいいところを発見してほしい」と述べました。
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