Youtubeでますます人気の「へんないきものチャンネル」書籍化第2弾! カワイイ生き物たちも、生きるために一生懸命。時に驚くほどの凶暴さやしたたかさ、あざとさを発揮するんです。そんな生き物たちの素顔に迫ります!
『カワイイけど実はアブナイヤツなんです。』(ろう:著、實吉達郎:監修、川崎悟司、バニえもん:イラスト、いなばのみね:まんが/KADOKAWA)
隠れた陸上最強生物
縄張りに入ったら容赦しないぞ!
カバ
プロフィール名前 カバ学名 Hippopotamus amphibius分類 ほ乳類生息地 南部アフリカ大きさ 体長3.5~4m
動物園にいるカバっていつ見ても水の中で泳いでいるか隅っこでじっとしている感じで、のんびり屋さんな雰囲気があって癒やされるわよね。でも、彼らが野生で暮らすアフリカではライオンよりも危険な恐ろしい猛獣として知られてるのよ…。縄張り意識の強いカバは自然界ではフンを飛ばして自分のテリトリーを主張するんだけど、そこに侵入したらたとえ同種のカバでもライオンであっても大きな口を開けて巨大な犬歯で攻撃する、怖いもの知らずで凶暴なのよ。
カバはゆったりとしたイメージがあるので、凶暴といっても襲われなければ…と思うかもしれません。しかし意外にもあの巨体で陸上では時速40キロ、水中では60キロで追いかけてきます。一度怒らせてしまうと逃げることは出来ず、およそ1トンのアゴの力で襲われます。アフリカでは年間約500人がカバに襲われて死亡していると言われています。
<第2回に続く>