県は18日、空きスペースとなっている天神前分庁舎2階フロアを民間に貸し出し、保育施設付きのオフィスを開設すると明らかにした。子どもの近くで働きたい女性のニーズに応える。今月にも運営事業者の公募を開始し、来年4月の開所を目標に整備を進める。
保育機能付きオフィスは民間を中心に全国で広がっているが、県によると、行政庁舎を民間に貸し出すのは全国でも初めて。遊休施設を有効活用するとともに、高松市中心部の待機児童解消につなげたい考えだ。
有料で貸し出す天神前分庁舎2階フロアは約300平方メートル。県広域水道企業団設立に伴い県水道局が移転した今年4月以降は空きスペースとなっている。今後、民間事業者を決定した上で、オフィス部分と保育施設部分を整備する。
保育施設ではニーズの高い0~2歳児を受け入れる予定で、定員は18人ほどを想定。事業所利用者の子どもたちのほか、半数は周辺地域からも受け入れる。
総務省の「シェアリングエコノミー(共有型経済)活用推進事業」に採択されるなどしており、整備には国の補助金を活用する。事業者案などを盛り込んだ一般会計補正予算案を9月定例議会に提出する予定。
6月定例議会総務委員会で、大山一郎氏(自民県政会・高松)の質問に東田晃拓総務部長が答えた。
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