三豊市仁尾町沖で水揚げされた「初ダイ」の競りが19日早朝、仁尾町漁協であり、春の訪れを告げる縁起物として、ご祝儀相場の16万円で競り落とされた。
同漁協では、15日の定置網漁解禁以降に揚がった重さ3キロ以上の一番ダイを初ダイと定義している。今年は、体長60センチ、重さ3.4キロの初ダイが昨年より1日遅い17日に同町の蔦島南約150メートルの沖合で、小山雅司さん(59)の定置網に入った。小山さんが初ダイを水揚げしたのは3年連続8回目という。
競りは「末広がり」の意味を込めて8万円から始まり、地元で鮮魚店を経営する河田通さん(65)が落札した。河田さんは「(落札が決まって)まずは『よっしゃ』という気持ち。縁起物なので地元の高齢者施設などで振る舞い、みんなに喜んでほしい」と話していた。