俳優・歌手 板垣瑞生さん
1日1時間だけ、時間が止まった世界に入れるようになってしまった主人公。そこで出会った、自分以外で唯一動くことができる少女と恋をして――。映画「初恋ロスタイム」で、主人公・孝司を演じた。
中学生のとき、宮部みゆきさんのミステリー大作を映画化した「ソロモンの偽証」で、物語の鍵を握る秀才を演じて注目された。その後も映画・ドラマで活躍しているが、これまで演じた役は影があったり、くせがあったりすることが多く、さわやかな恋愛映画は初めて。オーディションで役をつかみ取ったときには、「挑戦、楽しみという気持ちでいっぱいでした」と話す。
一方で、初めての役柄に戸惑うこともあった。脚本などをもとに「ヒロインと孝司の心の距離感」の変化を折れ線グラフにして可視化し、理解を深めた。
キスシーンに挑戦したのも、この作品の撮影が初めてだった。そのときの心境を尋ねると、少し照れながら「バリかっこつけて、やりましたよ!」と、記者たちを笑わせた。質問一つひとつに全力で答え、終始周りを気づかい、盛り上げる。しかし、「もともとは、あがり症で緊張しい(緊張しやすい人)」と話す。
小学5年生のときにスカウトされて芸能界入り。それまで芸能に興味はなく、スカウトという言葉も知らなかった。最初のころは緊張しがちで、仕事をするのが怖かったという。「でも現場で先輩たちを見ているうちに、『どうしよう』と思っているより、『楽しい』と思いながらやるほうがプラスなんだと思えるようになり、変わりました」
今回の現場は「本当に楽しかった! 自分らしい、さわやかさを出せたんじゃないかな」と笑顔で語った。
question!
Q 映画のように時間が止まったら、何がしてみたい?
A 納豆を手づかみで、手とか顔とかがぐちゃぐちゃになるぐらい汚しながら、おなかいっぱい食べてみたいです。普段絶対、手づかみで食べないものじゃないですか!
板垣瑞生さん
2000年10月25日生まれ、東京都出身。ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活躍中。初主演映画「初恋ロスタイム」は20日公開。
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