ことばキャンプをやってきて、ことばが相手に与える影響は大きいと実感します。
たかが「ことば」、されど「ことば」です。ことばがすべてではないけれど、ことばを変えていくと自分が変わり、周りの環境が変わってきます。あなたは、子どもにこんなことばをかけていませんか?
「また、こんなことして!!ガッカリだよ・・・」「何度言ったらわかるの?なんで、○○しないのかなぁ?(ため息)」「○○しなきゃダメでしょ!」
どう?どんな気持ちになる?私だったら、シュンとしてしまうなぁ・・・ 子どものことを思うあまり・・・なんですけどね。
でも、こんなことばを言われたら、やる気は一気にしぼんでしまいます。素直に頑張ろうという気になれなくなるのです。
叱咤激励のつもりで、「あなたは、もっと頑張ればできる子なのに・・・」ということばも、十分頑張っている子どもには、『自分はダメなんだ・・・まだまだ頑張らなくちゃいけないんだ・・・』認められていない、と伝わってしまいます。
では、やる気を引き出すにはどんなことばがいいのでしょうか?
「○○するといいよ」「○○するとうまくいくよ」「○○すると気持ちいいよ」などといった肯定的なことば。「○○ができるんだね」「○○を頑張ってるね」と、いいところを見つけて具体的に伝えることです。
子どもはうれしくなって、素直に頑張ろうという気になれるのです。さらに、自分を認めてくれる人に対する信頼の気持ちを持つようになります。
ことばのチカラは威力があります!!毎日の生活の中で、うまくいくことばかりではないけれど、ときどき、自分の「ことば」意識してみませんか?
毎日頑張ってるね!ファイト~♪
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髙取しづか ことばキャンプ教室主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。ことばキャンプ教室を各地で開校すると共に、児童養護施設にて子どもや職員の研修活動を行う。著書多数。
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