お盆休みを前に、県内で海外旅行の予約が伸びている。旅行大手各社によると、今年は曜日配列の良さに加え、働き方改革で長期休暇を取得しやすくなったことなどが追い風となり、定番のハワイのほか、ゆったりとした日程でヨーロッパを巡る人が増加。アジアではシンガポールへの注目が高まっている。
今年は8月11日の山の日が日曜で、翌12日が振り替え休日。お盆休みを含めて10~18日までの9連休を取りやすい。JTBの旅行動向調査によると、働き方改革関連法の施行で有給休暇の取得が義務化されたことに加え、景気の回復傾向で若い世代に「収入やボーナスが増えた」という回答が増加するなど、旅行の需要が高まっている。
JTBは「今年の夏は旅行の日数、費用ともに増加する」と分析。県内2店舗が今夏に取り扱った海外旅行者数は昨年の約1・5倍で推移しており、人気1位はハワイ。関西空港からチャーター便で直行するホノルル6日間のプランも用意し、家族連れや女性グループなど幅広い層から申し込みが寄せられている。
日本旅行高松支店でも、ハワイのほか、イタリア、北欧などヨーロッパ方面の人気が高い。ヨーロッパ旅行は8、9日の長期日程で、1人当たり40~50万円の商品が前年比2割増しで売れているという。
アジア圏では4日間ほどの日程が好まれており、HIS高松営業所によると、シンガポールの人気が上昇している。巨大ショッピングモールやテーマパーク、夜景などと、昼夜を問わずに満喫できるほか、同国が舞台となった人気アニメ「名探偵コナン」とコラボレーションした企画が好評。ほかに高松空港からの直行便があるソウルや台北などが人気上位に並ぶ。
国内は、新アトラクションがオープンした東京ディズニーリゾートや、沖縄などが支持されている。
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