焼きたてパンで人気の店、札幌の「どんぐり」本店。店の一角でいま各地のご当地メニューをアレンジしたフェアが開催されています。
ボリューム満点のチキンと自家製タルタルソースがまぶしい、宮崎の「チキン南蛮サンド」。ソースとんかつとキャベツが挟まった金沢カレーの「ゴーゴーチャンピオン」
◇リクエストにこたえて
その横には真っ白なトースト・・?ではありません。福島県郡山市の名物「クリームボックス」です。
小田島店長「お客様から直接メールがありまして、是非福島のクリームボックスをやっていただきたいと」
このパンをリクエストしたのは郡山市で生まれ育ち結婚して現在は札幌に住む吉田さん。
小田島店長「今こう状況で旅行に行けないということなんで、ご当地パンフェアという形で・・・。」
◇福島・郡山のソウルフード
クリームボックスとは、厚切りのパン生地にミルク風味のクリームがたっぷりのっている福島県郡山市発祥のご当地パン。
地元では、パン屋の定番メニューで、どこのお店のクリームボックスが好きか、総選挙が行われるほど地元民に愛されているソウルフードです。
今まで、クリームボックスを食べたことがなかった店長の小田島さんでしたが、郡山市からクリームを取り寄せ、試作を重ねて出来たのが、こちら。
「郡山クリームボックス」ひとつ129円。
厚切り食パンの上には、生クリームと牛乳、グラニュー糖にたっぷりの練乳とバターが入ったミルククリーム。
小田島店長「実際に食べたときに美味しいな!と。これなら、納得していただけるのかなと」
◇おいしい!でも・・・
吉田さん「どこかな?あ、あった!」「これだ!あー、嬉しい。」「大きい・・・」
おととしの帰省で食べたのが最後だという吉田さん。久しぶりに味わう故郷のパンの味は?
吉田さん「いただきます(食べる)ん!美味しい!」
しかし、本家とはちょっと違うところが。
吉田さん「おっきい!おっきいですよね」
小田島さん「おっきいイメージかなあと思ったんですけどね」
吉田さん「10センチ角なんです」
小田島さん「あ!食パンがちっちゃいんですね」
郡山市のクリームボックスは手のひらサイズ。どんぐりで再現されたものは通常の食パンサイズで、若干・・・大きかったようです。
しかしお味の方は「美味しい!」
◇今年は帰れない故郷
吉田さん「このコロナの状況で里帰りとかしにくくて、旅行とかもしにくくて、ちょっと楽しみがあったらいいなあと思って、どんぐりさんにこのパン作ってもらえないかなあと思って、思い切ってお願いしてみました」
◇さらに改良しました
「どんぐり」では、吉田さんの指摘をうけて、その後クリームボックスを改良。本場と同じくらいの手のひらサイズに。さらに値段も129円から108円に値下げしました。
ご当地パンフェアは、どんぐり本店のみの開催で10月6日までの期間限定です。
◇あの味もお客さんから
店長によると、「どんぐり」の代名詞ともいえる「ちくわパン」もお客さんの声から誕生したとのことで、今後も、どんどんお客さんの食べたいものを実現させていきたいと話していました。