きょうは一日、ゆったり、ほっこりしたい。そんなときにぴったりの温泉や体験教室など「心癒やされる」場所を紹介。ごはんを作りたくないときに行きたい、おいしいカフェやレストラン、テークアウトグルメのお店も案内します。
塩江温泉郷(高松市塩江町)にある「行基の湯」。塩江温泉を発見したという、奈良時代の僧で薬師寺(奈良市)の2代目管主を務めた行基の名を冠する温浴施設だ。自然豊かな癒やしの湯で、くつろぎのひとときを過ごそう。
田舎に帰ってきたような気分が味わえる純和風の木造建築は、昨年11月に改修工事を終えてリニューアルオープン。老朽化していた部分の改修に加え、内湯の天井や内壁が総ヒノキになった。4月からは男湯と女湯の月替わり制を導入。女性は偶数月が広々とした露天風呂の山側、奇数月が川のせせらぎを聞きながら羽を伸ばせる川側に入浴できる。温泉の泉質はアルカリ性低張性冷鉱泉で、滑らかな肌触りが自慢。保湿効果も優れているといい、夏の紫外線でダメージを受けた肌をいたわるのにぴったりだ。
お風呂から上がったら、館内受付の上部に注目。「菩薩(ぼさつ)行基の湯」と書かれた軸が掛かっている。これは薬師寺長老の松久保秀胤さんが同施設を命名した際に揮毫(きごう)したもので、行基との縁深さが感じ取れる。
食事を楽しみたい人は、隣接する食事処「行基庵」へどうぞ。今の時季のおすすめはナメコとオクラ、とろろが入った冷たい「とろとろそば」(800円)だ。喉ごしが良いそばに粘りけのある具材が絡み、どんどん食べ進められる。10月ごろには名物の行者そばも登場する。
【メモ】入浴料は12歳以上470円ほか(タオル、カミソリ、歯ブラシなどは館内で販売)。営業時間は午前9時~午後10時(11~3月は同9時まで)。定休日は毎月第1、3火曜日。問い合わせは〈087(893)1126〉。
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