正月の帰省に合わせて二十歳の門出を祝う成人式が3日、県内のトップを切って東かがわ、綾川、琴平の1市2町で開かれた。華やかな振り袖やスーツ、羽織はかま姿の新成人たちは、旧友や恩師との再会を喜ぶとともに、大人になった自覚と責任感を胸に新たな一歩を踏み出した。
琴平町の成人式は榎井の町総合センターで開催。新成人105人のうち、72人が出席した。
片岡町長は式典で「困難にぶつかっても、皆さんの意志と行動で未来を切り開いてほしい」とエールを送り、夢に向かって挑戦することの大切さを訴えた。
新成人を代表し、岡山大法学部の浪越蓮さん(20)=象郷=が「社会の一員として、自分の言動に責任の持てる人間になりたい。そして後輩たちに対して、恥ずかしくない大人になるよう努力していく」と決意を述べた。
式では、町若手職員プロジェクトチームが町の魅力をまとめた映像や、小中学時代を振り返るスライドショーを上映。新成人たちは笑い声を上げたり、周囲の友人と談笑したりしながら、現在のふるさとの姿や思い出の写真に見入っていた。
この日は東かがわ市、綾川町でも計約440人が成人式を迎えた。東かがわ市は「絆(つなぐ)」がテーマ。恩師からのビデオメッセージでは、画面に懐かしい人が登場するたびに歓声が上がった。綾川町では新成人のうち、東京芸大声楽科に通う男女3人が国歌斉唱やミニコンサートで美しい歌声を披露し、式に花を添えた。
5日には善通寺市と直島町で、ピークの13日には高松市など6市4町で開かれる。
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