ミュンヘン五輪バレーボール男子の金メダリスト、横田忠義さん(71)=三豊市財田町出身、北海道旭川市在住=が21日、母校の多度津高校を訪れ、53年ぶりにインターハイに出場するバレーボール部の後輩を激励した。選手たちは横田さんのアドバイスに真剣に耳を傾けたほか、横田さんが持参した五輪のメダルを手に写真を撮影し、大舞台へ士気を高めた。
横田さんは1966年に多度津工高(現多度津高)を卒業。五輪ではメキシコ大会(68年)の銀メダル、ミュンヘン大会(72年)の金メダル獲得に大きく貢献した。インターハイには2度出場したという。
横田さんは、同校体育館で練習試合を観戦後、選手に「君たちが目指している正確なバレーに間違いはないが、精度に欠ける」と指摘。アウトやインなどのジャッジの声、プレーの指示の声が足りないことが原因と説明し、「しっかりと声を出し合えば、確実に点が取れるバレーになり、大会で今まで行けなかったところまで行ける」と鼓舞した。
選手は2個の五輪メダルを手に持ったり首に掛けたりして、互いに写真を撮っていた。主将の和阪俊基さん(17)は「五輪メダリストの高い視点からいただいたアドバイスは、自分たちにとって大きなプラスになった。インターハイで生かしたい」と意気込みを語った。横田さんは「選手たちは今持っている力を100%発揮してほしい」と期待を寄せていた。
同校は南部九州インターハイで、31日の初戦で10年連続出場の大村工高(長崎県)と戦う。
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